ポート

サイト名を「葦の葉ブログ」から「ポート」に変えました。

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WPから読むデジタル化の罠

今回も異変に遭遇し、またもやWordpress(WP)を取り上げますが、デジタル度が加速しつつある現在のWPから、デジタルのもつ陥穽(カンセイ・落とし穴)についても迫ります。(アイキャッチ画像をシンプルなものに変えました。2/21)

見知らぬAmazon広告を発見

通常のブログに戻ったつもりだったのですが、またもやサイト異変のご報告をせざるをなくなりました。「葦の葉ブログ3rd」のサイトに、見知らぬAmzon広告が埋め込まれていたのを発見してしまったからです。

「3rd」のサイトに掲載していた、A8.net(広告配信会社)の広告二つを削除するために管理画面を開き、ウイジェットという機能を使って掲載したままだった広告二つを削除しました。ところが、この広告以外にも、Amazon名の入った広告らしきコードが2箇所あるのに気がつきました。

わたしは、このサイトにはAmazonの広告は掲載したことはありません。しかも不可解なことには、この二つのAmazon広告は、コードは埋め込まれているにもかかわらず、「3rd」のサイトのどこにも表示されていません。

そのコードをコピーして保存しておいたのですが、見つかりません。消されたら困るので、すぐには分からないようなファイルの中にコピーしたのですが、いくら捜しても見つりません。自分でも分からないほど隠しこんだのかもしれませんが、出てきましたら公開します。

実はこのコードの中には、「hisamoto」という文字入りのわたしのアカウントらしき記載もありました。わたしはAmazonのアフィリエイト用アカウントを持っていますが、同じモノなのかどうか確認しようと思いながら、確認しないうちに保存が見当たらなくなっています。

わたしがAmazonのアフィリエイト広告を掲載するのは、葦書房以外の書籍を紹介する時だけですので、数年に1回ぐらいですが、アフィリエイト収入はゼロです。わたしのサイトに掲載するネット広告はAmazonに限らず、GoogleもA8なども全てゼロです。

ネット広告はおカネにはならないものだと思っていましたので、基本的には広告は掲載しないことにしていました。ただ、サイトの異変続きの中、さくらインターネットのステージングサーバには助けられましたので、ちょっと宣伝してあげようと思い、十年ぶりぐらいにA8net広告を貼りました。ついでに二つ追加。

しかしこの広告でも異変発生。成約単価の高いさくらの広告はすぐに削除しましたが、非常にマイナーな二つはすぐには削除せずに放置していました。しかし、サイトのクリーン作戦の一つとして、消し忘れていた広告の削除をしていたところ、図らずも不明広告まで発見。

しかもコードはあれども表示はなしという超不可解事に遭遇。おそらく、以前の「葦の葉ブログ」(現「葦の葉ブログ2nd」 https://www.ashi-jp.com/static/index.html 
の、カテゴリー欄で発見した異変に類似の事象なのではないかと推測しています。

カテゴリー欄に、わたしが設定するはずもない商品カテゴリーが二つ設定されていたことと似ているのではないかという推測です。このケースの場合は、データベース(DB)にもこれに見合うようなEC関連のプラグインが2セット(2種類)導入されていたことは、サイトのキーが盗まれた?WPは時代の映し鏡ご報告したとおりです。

WPは時代の映し鏡でもご報告しましたように、WPにはCDNという複製サーバを使って、サイト容量を軽量化するプラグイン(部品、ツール)があります。これを使えば、実際に運用しているサーバーとは別の場所で、全く同じサイトないしはそのサイトをベースにした類似(エセ)サイトを公開することができるらしい。しかもほぼ全自動で。

わたしは最近まで、CDNはサーバー専門会社だけが設置できるものだと思っていました。しかし個人でも誰でも簡単に導入できることを知って驚いています。これなら簡単に、他人のサイトをコピーしたニセサイトを作ることができます。

先日、読売新聞がそっくりさんのニセサイトが出回っているので気をつけてください、という警告を発しているのを目にして驚きました。金融機関やカードのニセサイトで騙す手口はよく知られていますが、即金儲けにはなりそうもない、新聞社のニセサイトまで登場しているとは。

新聞社サイトを装って、メールや電話番号などの情報を盗み取ることはできますが、それよりもおそらく、新聞社サイトへのアクセス数を盗み取るのが主目的ではないかと思います。大新聞社ならば、専門のデジタル部署はあるはずですが、直接金銭を扱わないゆえの盲点、油断が背後にあったのではないかと思います。

ということで、わたしが経験しております異変の数々は、一般の方々にとっても全く無縁の出来事ではないということだと思います。サイトの仕組みを多少なりともご理解いただくと、ニセサイトから身を守る際の一助になるかとも思います。

WPから見るデジタル化の罠

そこでもう一点、Wordless(WP)を通して、デジタルの特性について考えてみたいと思います。WPは昨今、システムのデジタル度を強化しています。ブロックという箱状のものを使ってサイトを構築する方式に大転換しました。

分かりやすい例でいうならば、文字盤のある従来型のアナログ時計が、瞬間瞬間の時間のみを表示するデジタル時計へと大変換したという例に似ています。

アナログ時計は1から12までの全時間を表示して、今現在の時刻も表示しますので、その瞬間の時刻のみならず、全体のどのぐらいの位置にあるのか、あるいは予定の時刻まであとどのくらいあるかも、一目で分かります。

一方、デジタル時計はその瞬間の時刻しか分からず、全体の中のどのくらいの位置にあるか、あるいは予定の時刻まであとどのくらいあるかは、簡単ながら計算する必要がありますね。

●追記2/19 また、別の例でいうならば、弥生会計ソフトでも類似の変化を実体験しています。東京で出版社を創業したのですが、CD版の弥生会計ソフトを使っていました。このソフトは、経理素人でも簡単に使える優れものでした。その後葦書房の経営をすることになり、こちらでは従来からある大蔵大臣を継続的に使用していました。

それから幾星霜、古いパソコンが使えなくなり、パソコンが新しくなった関係で、古いCD版大蔵大臣が使えなくなりました。やむなく会計ソフトを探索。以前使っていた弥生会計を使おうとしたのですが、当時は確か、様々な騒動で世間を賑わせていたいたライブドアに買収された後、さらに密かに韓国資本にタダ同然で買収された後だったと思います。

久々に目にした弥生会計は、CD版がなくなりオンライン利用オンリー、今でいうサブスク版に変わっていました。しかも、紙製帳簿と同じようなアナログ的な仕様になっていたCD版とは様変わりして、その瞬間に記入する勘定科目のブロックしか表示されないという、極微化仕様になっていました。

帳簿全体を見ながら当該科目への記入ができなくなった衝撃は大きく、弥生会計の利用は断念。以降は同ソフトについては見聞きしていませんが、この情報の極微化=極度のデジタル化は、世界的な趨勢になっているのではないかと思います。●追記2/19・終わり

なぜ極微化=極度のデジタル化がなされるのでしょうか。人間の認知機能にとってはアナログとデジタル化とでは、どちらがより安定的な認知をもたらすかといえば、いうまでもなくアナログです。

WPではこれと似たような状況が生まれています。デジタル化強化以前には、編集する場合、編集を助ける様々な機能などは、Wordのように一括して上部に表示されており、その中から必要な機能を選んでいたのですが、ブロック化が導入された現在では、その時々に必要な機能が、編集する手のそばを動くようについてきます。

手を伸ばさずにすぐそばまで来てくれる感じではありますが、一言でいえば邪魔!邪魔モノ以外の何物でもありませんが、上部の編集機能は完全撤去されていますので、ひょろひょろついてくる箱状のその邪魔モノを使う以外に編集の方法はありません。

しかもその邪魔モノは、編集機能のごく一部。不足分は別の格納ブロックからいちいち呼び出さなければなりません。

一括表示ではないので、格納ブロックにはいろいろな機能を追加することが可能であり、固定された従来型よりも、このブロック方式の方が進化する余地はありそうには思えます。

しかし、最大の難点は、この格納ブロックが表示されなかったり、ごく一部しか表示されない場合が多発することです。一括表示時代には起こりえなかった障害です。

しかもあらゆる領域でこのブロック化が進んでおり、ウイジェットという、サイト各所に、様々な機能を追加する機能でも、全体表示はなされず、編集する部分部分しか表示されません。

部分部分だけでも表示されればまだしも、既存のウイジェットが全く表示されない、消えたような現象さえ発生します。常時表示されるのは、新規追加機能だけ。

過去のウイジェット、例えば掲載した広告を消したい、あるいは編集し直したと思っても、過去のウイジェットは全く表示されません。

わたしが経験したような不正コードがウイジェットに挿入されても、気がつきませんし、仮にWEB上で気がついても消すに消せない状況すら生まれてきます。

瞬間瞬間のブロック表示で作業をせざるをえないのは、機能そのものも不安定にならざるをえません。わたしの場合は、常時悪意ある連中に狙われているので、他の方々よりもブロック化によるマイナスの影響を受けているのかもしれません。

ということも含めて、ブロック化=極度のデジタル化は、悪意のある人々にとっては非常に好都合な環境であることは否定のできない事実だと思います。

必要な機能が一括して固定的に表示されている場合、その固定された装置全体を削除することは、どれほど高度な技術をもった犯罪者集団といえども不可能だろうと思います。

しかし都度都度、その作業に必要な部分的な機能を呼び出す場合は、その作業を妨害することはさほど難しくはないはずです。体験的に断言しますし、子供にも分かる道理です。

わたしのような特殊な例を別にしても、部分部分しか把握できない極度にデジタル化された環境よりも、全体を見渡しながら作業をする方が、はるかに人間の思考を安定させ深めるはずです。

ウイジェットも旧式に戻すプラグイン(拡張機能・ツール)を使ってアナログ表示に戻すと、新旧全体が全て一括表示されて、簡単に全てを調査・確認・編集することができます。

にもかかわらず、不安定なブロック化が進む一方です。なぜこの全体性を破棄して、極微しか表示しない異常なブロック化=極デジタル化を進めるのか。いったい何のため、誰のために、WPはデジタル化を加速させているのでしょうか。

この流れに断固反対します。

なお、サイトのキーが盗まれた?の終わり近くで、GMOの悪事についてのアーカイブ記事をご紹介していますが、WPからHTMLに変換した関係で、検索機能が働かず、該当ページへのアクセス不可状態になっています。代替ページを作る予定ですが、現在はアクセス不可状態です。ご了承ください。

先日、SNSで、複数サイトを全て「葦の葉ブログ」の付属ページに変換する旨お知らせいたしました。メインの「葦の葉ブログ」以外のサイトがアクセス不可になるかもしれませんので、そのお知らせでした。

以下のように全て付属化しましたが、葦の葉ブログ2ndとThe Port以外は、内部リンクが変換できていないものもありますし、元の単独ページを削除するかどうかも迷っています。というちょっと曖昧な状況ですが、お知らせいたします。

絣ラボ https://www.kasurilab.ashi-jp.com/index.html

絣プラス https://www.kasuriplus.ashi-jp.com/static/

絣ラボWP版 https://www.kasurilabwp.ashi-jp.com/static/

葦の葉ブログ2nd  https://www.ashi-jp.com/static/ (ご報告済み)

The Port https://www.ashi-jp.com/port/ (ご報告済み)

「3rd」はWPのままです。

また、「葦の葉ブログ」のアイコンがやっと、おNewに変わり(反映され)ましたので、TwitterFacebookの画像も新しくしました。

記事・画像:久本福子