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宮城野親方処分と日本の伝統文化

宮城野親方処分と日本の伝統文化・アイキャッチ画像

背景画像出典:福岡県立美術館・2019年「大相撲展
白鵬画像出典:元横綱 白鵬の宮城野親方「2階級降格」「報酬減額」の懲戒処分 NHK 2024年2月23日 

 

更新が遅れて、目下の話題の中心からはずれておりますが、元横綱白鵬・宮城野親方をめぐる騒動を取り上げることにいたします。超有名人だけに大騒動になりましたが、外国人差別だとの批判も出ていますので看過することはできません。事の本質は何なのか、熟考すべき問題ではないかと思います。

 

1.宮城野親方処分の真相

 

宮城野親方に対する日本相撲協会の処分はやりすぎだとの批判が、かなり広範囲に広がっていますが、わたしが最初に相撲協会批判を目にしたのは、江川紹子さんの以下のX投稿でした。

 

江川紹子さんの白鵬処分批判X

 

 

わたしはこの件での宮城野親方擁護には反対でしたので、すぐさま、江川さんの投稿を引用して処分批判への反論を投稿(引用投稿)しようとしたのですが、なぜか引用投稿がグレーアウトして選択できません。そのまま拡散投稿できる「リポスト」は、グレーの覆いがかかっておらず、選択できる状態になっていました。

 

つまり、宮城野親方擁護の江川さんの投稿をそのままリポスト(賛意の拡散投稿)はできるけれど、江川さんの投稿を引用して、批判コメントを書いて投稿する引用ポスト(投稿)はできない異常な状態になっていました。

 

もちろん、引用投稿で、江川さんの親方擁護をさらに強化する投稿もありえますが、リポスト以外はできないということは、江川さんの投稿を使った批判投稿は完全排除。何度も試みましたが、結果は同じです。一旦、Xを完全に閉じて新たに引用投稿を試みましたが、こちらも結果は同じです。批判は完全に封じられる状況です。

 

江川さんの投稿は影響力も大きいので、できたら江川さんの投稿を引用して反論したいと思い、ブラウザをEdgeからFirefoxに変えて引用投稿を試みました。

 

Googleは完全にYahooに乗っ取られていますので(*LINE、ヤフー、ネイバーの続編を書く予定)、Edgeを使っていたのですが、Edgeもダメ。そこでFirefoxに変えたところ、どうやら正常、リポストも引用ポストもOK.。やっと簡単な反論コメントをつけて以下の引用ポストできました。

 

 

 

 

 

しかしXでは、簡単なコメントしか書けませんので、当ブログでも取り上げるつもりでしたが、3月25日の西日本新聞の論壇時評でも、評者の中島岳志氏がこの問題を主テーマとして取り上げていました。

 

『大相撲と「入日本化」 不透明な基準は権力そのもの/伝統は変化しつつ保持すべきもの』との見出しからお分かりのように、過去の類似の事例を挙げながら、宮城野親方への処分は重すぎるとの幾人かの相撲協会批判を紹介しつつ、中島氏自身の批判や提言も披露していました。

 

しかし相撲協会批判は、一部の識者にとどまらず、さらに拡大。協会批判の署名活動まで進行中だとのことで、余りのんびりしておれないと、急いで反論ブログを書こうと思いつつも、更新が大幅に遅れてしまいました。

 

中島岳志氏の論壇批評には、様々な論者の相撲協会批判が紹介されていますが、中島氏も含めて、いずれも表現は異なれ、外国人差別だという視点に立っての批判です。しかしいずれの批判も、全て的外れです。

 

なぜ宮城野親方だけに厳しい処分が下されたのか。理由は単純明瞭。宮城野親方だけが明確なルール違反を続けてきたからです。宮城野親方だけが、格段に重い処罰を受けたように見えるのは、宮城野親方ほど悪質なルール違反を重ねてきた親方・力士はいなかったからです。外国出身の親方は何人もいますが、横綱時代も含めて、白鵬のように批判を浴び続けた力士はいません。

 

では、宮城野親方・白鵬の何が問題なのか。

 

親方になってから未だ日も浅い宮城野親方を語る場合、横綱白鵬時代から振り返るべきだと思います。

 

横綱白鵬といえば、昨今のマスコミでは、歴代最多の優勝45回と大称賛されていますので、在位後半は勝つためには手段を選ばず、平然と汚い手を使い続けてきたという事実は、ほぼ隠蔽に近い特別待遇を受けてきました。

 

しかし白鵬は、相手力士の顔面を血だらけにしたり、眼窩を骨折させたりと、暴力相撲で勝利を勝ち取ってきたというのが偽らざる事実です。

 

白鵬はいつ頃から汚い手を使い始めたのかは分かりませんが、2016年の以下の記事を見つけました。

 

「格下力士もやり返せ」 白鵬“無品格”相撲に専門家がゲキ
2016/05/19 日刊ゲンダイDIGITAL

 

上記記事によると、この時期すでに汚い手は白鵬の得意技として定着していると指摘されていますので、少なくともこの1,2年ぐらい前からは始まっていたと思われます。さらに後でご紹介する白鵬のサポーターはかち上げ対策でいつから?遠藤の流血動画が話題!では、2015年5月場所で、白鵬が「サポート+エルボー」で攻撃している様子が写真入りで紹介されています。

 

とすると、白鵬は、2007年7月から2021年9月の横綱在位のうち、遅くとも2015年5月頃から、手段を選ばぬ手法で勝利を手にしていたことになります。白鵬が暴力相撲で勝ち取った勝利(=優勝)の数を勘案するならば、45回という優勝は実質を持たないはずです。

 

にもかかわらず、汚い手を使った白鵬の暴力相撲は「公認」されてきました。なぜか。

 

問題は、その汚い手とは、表向きは「かちあげ」や「張り手」と呼ばれる、相撲の公認技だと見なされていたことにあります。しかし実態は、相撲の技ではありませんでした。

 

その事実を明確に指摘したのは、外国人力士であり親方でもあった小錦(元大関)さんと武蔵川さん(元横綱・武蔵丸)との以下の対談です。

 

小錦と武蔵川が考える外国人横綱の“品格” 「白鵬はまるで『ビンタ』しているみたい。横綱相撲ではない」2021/09/26 文春オンライン

 

「白鵬のあのヒジはプロレスのエルボーで、相撲の技の「かち上げ」ではない。」
「なぜ何度も休場できるのか」
『「万歳! 万歳!」「お手を拝借」はおかしい』
『土俵上で戦う相手と仲良くするのはおかしい』

 

小見出しにもなっている対談の核心部分を抜き出していますが、相撲の技ではなく、プロレスのエルボーで攻撃していますので、眼窩が骨折したり、顔面血だらけにされたりするのも当然でした。しかも白鵬は、二重に重ねた固いサポーターで激しく突きを入れてきます。

 

白鵬がエルボーで使用するサポータの威力は、ボクシングのグローブに相当すると指摘している専門家もいます。サポータの中には、何か固い部材を入れているはずだと指摘していた記事も目にしたこともありましたが、仮に中に凶器になるような部材を入れずとも、何重にも重ねたサポーターは、ボクシングのグローブ並の威力を有しているのであれば、サポーター+エルボーだけでも非常に危険な凶器、相撲ではルール違反の反則技であるのは明々白々です。

 

以下の、白鵬のサポータに焦点を当てたブログによると、白鵬のサポーターは特注品で市販品よりも固いとのこと。それを二重にまいて顔面攻撃。白鵬のサポーターはまさに凶器そのもの。

 

白鵬のサポーターはかち上げ対策でいつから?遠藤の流血動画が話題!
2019/12/01 トヨトミ城

 

白鵬のエルボー1
Twitter
「ネット保守連合」事務局 たかすぎ
@nihonjintamasii
午後6:58 · 2017年12月8日

 

白鵬のエルボー2
Twitter
森 祐一
@you55mori19
2017年12月8日

 

以前は、たくさんWEBに公開されていた、白鵬の汚い反則技の画像は今やTwitterにしか残っていないみたいです。WEBを検索してもなかなか見つかりません。しかも上記Twitterのリンクは、現在のXでは削除されています。

 

余りにも衝撃的な画像なので削除したのか、白鵬擁護のために削除したのかは不明ですが、入手できたわずか2枚とはいえ、この画像だけでも、勝つためには手段を選ばずとの白鵬の戦法の汚さ、えげつなさは十分に伝わったかと思います。

 

しかし当時の日本相撲協会は、明白すぎる白鵬の反則技を批判もせず、制止もせずに、むしろ公認さえしており、他の力士たちにも白鵬並の汚い手を使えと言わんばかりの反応を示しています。

 

横綱審議委員会が苦言…白鵬サポーターエルボー問題 相撲協会は「やられるほうが情けない」
2019.11/26 zakzak

 

相撲協会が公認しているので当然のこととはいえ、白鵬の手段を選ばぬ戦法は、最後の45回目の優勝まで続き、白鵬を応援していたという北の富士さんもついに愛想をつかしたほどでした。

 

【北の富士コラム】白鵬には愛想が尽きた…44回も優勝してもまだあのような汚い手段で優勝したいのか
2021年7月18日 中日スポーツ

 

非常に不思議なのは、白鵬の反則技に対しては、横綱審議会は何度も警告を発し、相撲協会に対しても然るべき対応をするように提言していましたが、白鵬はもとより、相撲協会までもが、横審の提言を無視しつづけ、白鵬のやりたい放題を放置してきたことです。

 

当時の相撲協会の理事長は2015年11月に北の湖理事長が急死された後、現在まで八角理事長が5期連続で理事長を務めていますので、白鵬に関する不祥事はほぼ八角理事長下での出来事です。ただ、北の湖理事長も、当時すでに白鵬に関して発生していた問題に関しては一切おとがめなしの全面容認でした。

 

当時から不可解に思っていましたので記憶に残っているのですが、要するに、白鵬に関しては、誰がトップになっても、日本相撲協会としては、何をやってもOK状態だったらしい。

 

白鵬も自分は何をやってもOKだとの自覚はあったはず。度重なる横審の警告を無視するどころか、横審の委員を前に、これ見よがしに相手力士にエルボーを食らわしている画像までありました。

 

白鵬は、相撲協会のバックアップがあるので怖いものなしなのだろうと思いますが、素手によるかち上げではなく、二重の特注サポーターを巻いた凶器を使ってのエルボーをも公認してきた、相撲協会の対応が今回の宮城野親方事件にまで発展したことは明らかです。

 

凶器を使ったエルボーは、ほぼ何でもありのプロレスでも認められていないはずですが、日本相撲協会は、白鵬専売のその反則技を公認してきました。

 

 

また、「なぜ何度も休場できるのか」という疑問も現在の白鵬(宮城野親方)に直結する重大問題です。通常ならば、白鵬はとっくの昔に引退して、反則技を駆使して優勝を重ねたいと思っても、不可能だったわけですが、横綱白鵬は休場頻発・連発。白鵬のような休場頻発、連発は白鵬以外には例はありません。日本人横綱にもいません。白鵬だけに認められた特権でした。

 

外国人差別どころか、並みいる外国人力士の中でも、白鵬にだけに認められていたやりたい放題特権を駆使して、「45回」優勝という史上「最多」の記録を残した横綱と称賛され、親方に就任しました。

 

相撲協会はそれを今になって突如、やり過ぎだとの批判がわき起こるほどの厳しい処分を白鵬に科したわけです。不可解といえば不可解ですが、白鵬の、凶器を使ったエルボーを相撲技のかち上げだと言いくるめて、この危険な反則技を公認し、休場頻発・連発をも容認してきた、当時の相撲協会の方が不可解すぎたと見るべきだと思います。

 

この不可解さの背景は何か。言うまでもなく、相撲協会の上に君臨する筋からの指導、教唆によるものだったと思われます。相撲協会を管轄する文教族のドン・森喜朗元総理は、白鵬の支援者です。あるいはそれ以上に、相撲界に君臨していた日大元理事長であった田中英寿氏も白鵬の強力な支援者でした。森氏の手下である、文科大臣を務めた馳浩氏も白鵬の支援者です。

 

森元総理や田中英寿氏らのバックアップがあれば、白鵬にとっては、横審はもとより、日本相撲協会も全く恐るるに足りず。むしろ、相撲協会の方が白鵬にひれ伏していた感さえあります。

 

しかし田中英寿氏は日大が学生の麻薬問題で大揺れしている渦中に急死。森喜朗元総理も裏金問題で大揺れしている渦中の一人として、その影響力は一気に低下。相撲協会にとっては重石が一気にはずれたような状態です。

 

身軽になった相撲協会はやっと、協会としての判断を下せるようになったというのが、今回の、一見、唐突にも思える宮城野親方・白鵬処分に至る背後事情だと思われます。

 

現役時代の手段を選ばぬ行状は、当然のことながら、親方になっても再現されるはずだとはいえ、親方になった白鵬(宮城野親方)に、他の類似例よりはるかに重い処罰を受けるほどの行状があったのかどうかも問われるべきだと思います。

 

2.親方失格の白鵬

 

そこで、親方になってからの問題事例も見ることにいたします。

 

事の発端になった弟子の暴力事件も、かなり悪質です。
「師匠失格」元横綱白鵬、北青鵬の暴力1年以上…部屋の力士「反省見られず復帰受け入れられない」
2024/02/2 読売新聞

 

しかし、宮城野親方の親方失格は、この事件だけではないというのがわたしの判断です。以下にその事例を紹介いたします。

 

その1.相撲協会の理事選出馬問題

 

白鵬は、親方になって1年目で理事選への出馬を画策していました。

 

一門衆は必死で引きとめ…元横綱・白鵬「通常は10年下積みも」親方1年目で異例の理事選出馬の狙い
2023年05月23日 Flyday

 

ただし、同じモンゴル出身の親方からも総スカンを食らって、やむなく出馬を断面したという。

 

元横綱・白鵬の凄まじい嫌われっぷり…理事長どころか理事すら絶望的の自業自得
公開日:2024/03/11 日刊ゲンダイ

 

理事選出馬には明確な決まりはないようですが、「通常は親方になって10年下積み」とされているとのこと。相撲にかぎらず、どんな組織団体であれ、新しいポストに就いた場合、そのポストである程度経験を積まないと、次の上位ポストには進めないというのは、古今東西、世の常識です。

 

その常識さえわきまえずに、たった親方1年で理事選出馬を画策したということは、白鵬は、相撲協会の決まりや慣習や伝統などを学ぶ必要は全く感じていないということです。

 

現役時代から白鵬は、オレがルールだとばかり、日本の相撲が営々と培ってきた決まりや慣習や伝統を完全に無視して、45回の優勝を手にしてきましたので、親方になってからも、同様の手法で日本の相撲そのものをもオレ流に変えようと目論んでいたのではないか。

 

それ以外の理由は考えられませんが、そうではないとの反論、白鵬擁護があるのであれば、お聞かせいただきたい。

 

その2.女子相撲大会を創設、推進

 

白鵬は現役時代から後進の育成を目指して少年相撲大会・白鵬杯を開催してきました。今年で14回目、国内外からの参加者も多く、かなりの盛況らしい。若手発掘の格好の機会になっているようです。

 

「白鵬杯」、昨年上回る盛況 能登からも参加で1000人超―少年相撲大会
2024年02月12日 時事通信

 

パチンコメーカー最大手のSANKYOがスポンサーになっていることもあり、資金も潤沢。人材発掘も白鵬が一手に引き受けている感がありますが、実は日本相撲協会は白鵬杯よりはるか昔から若手発掘につながる「わんぱく相撲」を開催しており、今年で39回目。

 

第39回わんぱく相撲全国大会 日本相撲協会

 

「わんぱく相撲大会」は、1977年に子どもの健全育成を第一の目的に東京青年会議所が始め、後に日本相撲協会との共催になったという歴史もあり、出場資格は小学4年から6年までと、対象が非常に狭い。(わんぱく相撲とは わんぱく相撲の歴史

 

白鵬は当然のことながらこのわんぱく相撲大会のことは知った上で、白鵬杯を始めたはずですが、国内外から広く参加を募り、即入門へと繋がるような若手発掘を目指した大会を創設しました。資金が潤沢そうなスポンサーもつき、大会は順風満帆に回を重ねているようです。

 

白鵬はおそらく、日本の相撲のさらなる国際化をも目論んでいるのではないかと思われます。外国人力士が増えれば増えるほど、白鵬の威力も高まりますが、相撲のさらなる国際化は、日本への移民の増加問題とも重なる部分があり幅広い論議は不可欠ですが、詳論は後に回し、ここでは問題提起にとどめておきます。

 

宮城野親方は白鵬杯の成功に気をよくしたのか、今年2024年から、女子相撲の大会も始めたという。「ドリームガールズ杯」2・11初開催 女子相撲選手の思いが形に「時代は変わった」普及発展を実感
2024年2月4日 スポニチ

 

スポンサーも白鵬杯と同じSANKYO。相撲をしたいという相撲好きの女子の存在が背後にあるとはいえ、白鵬には、女性は女人禁制の国技館の土俵には上がれないという、日本の相撲の伝統を打ち破りたいとの思いもあったはず。

 

確かに「時代は変わった」と思います。相撲をする女子は年々増えており、女子相撲大会も増えているとのこと。3/10付け西日本新聞の夕刊に、「女性力士って変?」という見出しでわりと大きな記事が出ていましたが、公的な認証を得た大会は皆無だとのこと。

 

海外では、女人禁制の日本の相撲もジェンダーギャップとして批判的に報道されているようですが、日本の相撲は、古事記(712年)や日本書紀(720年)にも記述されているほどに古いという。しかも両書によれば、日本の相撲の歴史は、同書成立よりはるか昔、昔の神話の時代にまで遡るほどに古いという。(相撲の歴史 相撲の神様を祀る 野見宿禰神社 日本相撲協会、神々と皇室につながる「相撲」の歴史 神宮会館)

 

さらには、お相撲さんの埴輪が残されていますので、日本の相撲は、少なくとも埴輪(古墳時代 3~6世紀)の時代から続く長い歴史と伝統を背負っていることは、誰もが容易に確認することができます。非常にきれいな状態のお相撲さんの埴輪の写真も撮ってるのですが、見つかりませずご紹介できません。見つかり次第ご紹介いたします。

 

神代の時代からつづくという、古い時代の日本の相撲は単なる娯楽ではなく、神事として行われていたことは言うまでもないと思います。
平城京域に埴輪製造拠点 考案者は「相撲の神様」
2021/9/27 産経新聞

 

日本の相撲のその長い歴史と伝統を考えるならば、近年急激に力を増しているジェンダーギャップ論だけで、日本の相撲の偏狭さを切り捨てることが、人類史的に見ても正義だと言えるのかどうかには、大いなる疑問を感じます。

 

一方、女子相撲人口が年々増えているという事情を考えるならば、女性というだけで相撲から排除することが、正義だということも難しい。近年、あらゆるスポーツ競技において、かつては存在していた男女の壁はほぼ撤廃されているからです。

 

そうした世界スポーツの趨勢を踏まえると、女性を排除している日本の相撲の偏狭さは際だってきます。長い歴史と伝統という抽象的な論理だけを盾に、日本の相撲から、女性を排除しつづける正当性を論証することはかなり難しい。

 

しかしすでに国内外で行われている女子相撲を動画で見たところ、日本の大相撲と女子相撲は、似ているようで似ていない。似て非なるもの。全く別物だとの印象は拭えません。

 

その決定的な違いは、すでに国際化を果たしている女子相撲は、はるか昔に国際化を果たしている柔道と同様、「日本」のという冠は不要な、純粋に格闘技の一つとして抽出されている点にあります。

 

あえて日本の相撲の刻印を言うならば、国際化された女子相撲でも、まわしを着用している点だろうと思います。日本の相撲はまわしがなければ成り立たない競技ですので、まわしを着けるということは、女子相撲も、基本的な技は日本の相撲に準拠しているのだろうと思います。

 

世界には「相撲」と名の付く格闘技はいろいろありますが、まわしを着けて組み合うという競技スタイルは日本の相撲以外にはありませんので、まわしを巻くという女子相撲は、日本の相撲から派生したものであることは明らかです。

 

数ある格闘技の中で、日本の相撲にもっとも近いと言われているモンゴル相撲も、まわしはありません。英語でモンゴリアン・レスリングと呼ばれているように、相撲よりもレスリングに近い。というよりも、土俵もなければ、競技場枠もなく、屋外でブーツ(靴)をはいて組み合うので、日本の相撲との共通点は皆無に近い。

 

モンゴル相撲とは? ルールや日本相撲との違いも解説! スポスルモンゴル相撲
モンゴル相撲

 

ということで、競技の基本形は日本の大相撲に源流があるとはいえ、すでに指摘しましたように、日本の大相撲と女子相撲とは似て非なるものと言わざるをえません。

 

なぜか。何が違うのか。

 

全く新味はありませんが、日本の大相撲は2000年ないしは数千年もの歴史と伝統を背負う神事としての側面を持っているのに対し、近年勃興してきた女子相撲は、そうした側面とは完全に切り離されており、切り離すことで急速な国際化を果たしたとも言えるのではないかと思います。

 

日本の神道に由来する神事としての側面を内包したままでは、相撲の国際化は難しい。日本の神道は厳しい戒律のない緩やかな信仰形態とはいえ、特定の宗教を強制することになれば、人権侵害だとも見なされかねません。

 

一方、大相撲には外国人力士も大勢います。にもかかわらず現在までのところは、大相撲の神事としての側面も変わらずに継承されています。これは、外国人力士は各部屋一人と制限されていることと、入門した外国人力士に対しては様々な形で、日本の相撲の特性を理解して受容するような教育がなされてきているからだと思います。

 

しかし女子相撲は大相撲とは全く別世界で始まり、別世界で各種大会が実施されてきましたので、両者は似て非なるものであるのは、ある意味必然の結果でもあったわけです。

 

宮城野親方には、女子相撲が大相撲とは似て非なるものだとの認識はほとんどなかったと思います。宮城野親方が、女子相撲大会のさらなる普及拡大を目指してドリームガールズ杯を発足させるとほぼ同寺に、理事選出馬も画策したことは、一親方としてではなく日本相撲協会の理事として、女子相撲普及にも力を入れたいとの意欲の現れだったはず。

 

宮城野親方は、日本相撲協会に対して、そろそろ女子にも門戸を開けるべきではないかと具申したり相談したりせず、既成事実を作って、一方的に日本の相撲をオレ様流に変えていくという、白鵬時代からの手法を貫こうとしたわけです。

 

 

女子にも門戸を開けよと相撲協会に具申しても一蹴されるのは目に見えているとはいえ、相撲協会を完全に無視して、女子相撲の普及拡大にも本格的に乗り出した白鵬流オレ様主義を放置することは、日本の相撲にとっては、必ずしも喜ばしいこととも思えません。

 

 

なお、熊本県八代市に、八代の女相撲と呼ばれている、江戸時代からつづく伝統行事があります。
熊本県八代市・女相撲 くまもと でんしょう芸能

 

 

安政2年(1855)、新地造成時の難工事の成功を祈願して、集落の宮相撲衆を集めて竜神社に奉納したのが始まりだそうですが、何時の頃からか女性が主役の「女相撲」になったという。同じ女相撲とはいえ、こちらの女相撲は顔と手以外は全身を白装束で包み、神事としての相撲であることが瞬時に伝わってきますね。

 

3.横綱が象徴する大相撲の固有性

 

格闘技として技を競うのであれば、神事などという面倒なものは返上してもいいのではないかとの意見も出てくるかもしれません。しかし日本の大相撲が、世界各地にある「相撲」や類似の競技とは異なる、日本固有の相撲を相撲たらしめている核とは、神事としての側面を有する聖性にあることを、あらためて強調しておきたい。

 

神事としての聖性とは、神主さんが神前で祝詞を上げるというような、儀式だけを意味しているのではありませ。大相撲そのものが神事として実施されているといっても過言ではありません。それを象徴するのが「横綱」です。

 

横綱とは大相撲の最高位の地位を指すと同寺に、その地位にある力士をも表す言葉ですが、その語源は言うまでもなく、横綱だけに許された腰に締める横綱に由来します。

 

横綱相撲用語 力士について 日本相撲協会)
明荷  着物  化粧廻し  締込  太刀  横綱  力士

 

雲竜型と不知火型の横綱
福岡県立美術館・2019年「大相撲展」より

 

照ノ富士の土俵入り

 

神社の注連縄
神棚のしめ縄・紙垂とは?付け方・種類・処分方法など基本を解説 お仏壇のはせがわ

 

横綱が腰にしめた太い横綱は、まさに神社の注連縄(しめなわ)そのもの。

 

横綱の土俵入りを見ると、日本の相撲は単なる格闘技ではないことは瞬時に伝わってきますね。本場所で行われる横綱の土俵入りも、神社等で行われる土俵入りも、邪気を払い、安全を祈願する神事そのものですが、そうした事情を知らない外国の方にも、横綱の土俵入りは、何か特別の儀式であることは伝わるはずです。また、そうした背景事情抜きにしても、横綱の土俵入りは簡素な美そのものを体現していると思います。

 

横綱だけの特別な儀式「横綱土俵入り」とは SPAIA

 

横綱照ノ富士が奉納土俵入り「初めてここで土俵入りできたのはうれしい」住吉大社で5年ぶり
[2024年3月2日 日刊スポーツ

 

日本では相撲に限らず、日本各地で行われるお祭りやそれに類する行事のほとんどは、神社と密接に関係する宗教的儀式として始まり、今日までその伝統は受け継がれています。神への奉納として実施される様々な行事は、神への崇敬の念をこめて荘厳(ショウゴン・仏教用語を借用)すべく、簡素な中にも美的に装飾する工夫が施されます。

 

お祭りが美々しく装飾されていることは、誰もがご存知だと思いますが、まさに武術そのものを主体にした、日本各地が行われている行事流鏑馬も、馬上の武者はもとより、馬も弓矢までもが美々しく装飾されています。

 

今では完全に興業化されているとはいえ、日本の大相撲は、こうした日本的伝統行事の代表格ではないかと思いますが、他のスポーツにはない大相撲固有のこの特性は、視覚的にも確認することができます。

 

余りにも日常的な光景なので、特に目に留めることはないかと思いますが、日本の大相撲は日本の伝統工芸品に取り囲まれています。

 

正装である黒紋付きに羽織や袴、浴衣などの着物類のみならず、化粧まわし、締込、床山、明荷(漆塗りの葛籠(つづら)=道具入れ)など、様々な工芸品が大相撲の美を維持しています。その一部を、2019年11月に福岡市美術館で開催された「大相撲展」にて撮影した画像(撮影可)をご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

力士の着物3魁皇の化粧まわしと着物

土俵の模型 
土俵は特別の土を使って場所ごと新しく作られるそうですが、土俵作りはまさに神事そのもの。
大相撲を支える「土俵」づくりの裏側。間近に見られる「土俵祭」とは?
中川政七商店の読みもの

 

普段あらためて目を留めることもないかと思いますが、あらためて眺めて見ると、大相撲は数ある格闘技の中でも唯一例外的に、競技の場である土俵も含めて、日本の伝統工芸の粋を集めたものであることに気づかされます。

 

着物も力士の着物のみならず、行司(相撲は行司も階級社会!立行司〜序ノ口行司で服装も違うんです  Japaaan)や呼び出し(大相撲の呼出しっていったい何なの?NHK)など、力士以外の人々も、日本の伝統工芸品を身につけ、手にして仕事をしています。日本大相撲協会のサイトにも明荷  着物  化粧廻し  締込  太刀  横綱  力士と、その一部が紹介されています。

 

大相撲人気は、基本的には格闘技としての力士の取り組みそのものにあるとはいえ、視覚に訴える美的な要素も、空気のような存在として大相撲の魅力を支えてきたのではないかと思います。

 

また数ある格闘技の中で、大相撲には外国人力士は各部屋一人という厳しい制限があるにもかかわらず、モンゴルを筆頭に世界中から入門希望者が引きも切らないほどだというのも、日本の大相撲固有の魅力とステータスの高さを証明しています。

 

大相撲のステータスを象徴するものは、言うまでもなく横綱ですが、横綱のステータスを視覚的に表すのは、白い布で作られた横綱です。そしてその横綱を締めてなされる横綱の土俵入りは、肉体で表現された最高のステータスであり、最高の美そのものではないかと思います。

 

横綱が体現するステータスと美とは、神事そのものに由来しますが、大相撲を国際化する際には神事としての側面はどうなるのか、熟考すべきところだろうと思います。

 

目下進行中の女子相撲のように、純粋に格闘技として開いていくのか、あるいは現在の相撲協会の方針のように、日本の伝統文化として継承しつつ可能な範囲で開いていくのかは、かなりの論議を要するところだろうと思います。

 

しかし宮城野親方は、日本の相撲の長い歴史と伝統にはほとんど関心はなく、オレ様流で日本の大相撲を自らの配下に置き、日本の相撲界を牛耳ることにしか関心はないように思われます。

 

宮城野親方は、外国人力士は1人だとの規制を、オレ様流で崩そうとしているのもその現れの一つです。角界で“隠れモンゴル力士”囲い込みますます蔓延…入門時「日本在住10年」が抜け道に
2024/03/09 日刊ゲンダイ

 

10年以上在日すれば日本人と見なされるという決まりそのものに問題があるとはいえ、宮城野親方は資金力にモノを言わせ、モンゴルの若者を中学から日本に留学させ、自分の部屋に日本人として入門させるという特殊技を使っているという。

 

今回異常な暴力で力士廃業に追いやられたモンゴル人力士北青鵬も、10年以上在日していたので、出身は北海道札幌市、外国人力士としてはカウントされていません。

 

宮城野親方が理事や理事長に就任すれば、外国人力士1人という枠を拡大する可能性は非常に高い。同時に、女子相撲も大相撲の女性版として興業化する可能性も考えていたはずです。その結果、当然のことながら、大相撲は変容することになるはずですが、それを可として国際化を受け入れるかどうかは、相撲協会や相撲界全体で考えると同寺に、国民的な論議も必要かと思います。

 

しかし宮城野親方は、白鳳時代から今日まで、既成事実を拡大することでオレ様流流儀を押し通してきました。昨今のマスコミはなぜか、宮城野親方を全面的に支援という雰囲気でしたので、親方のオレ様流流儀はこの先も驀進する気配でした。しかし、日本相撲協会は猛批判を浴びながらも、親方のオレ様流流儀を強力に押しとどめる処分を科しました。

相撲博物館 日本相撲協会

 

4.大相撲が米メジャーから学ぶこと

 

米メジャー(MLB)は、今年の開幕試合のドジャース対パドレス戦を韓国で開催しました。なぜ韓国なのか。その理由は、米国内で急速に進む野球離れが原因だという。

 

大谷翔平がソウルで開幕戦…なぜ? ヒルマン元監督にMLBがアジア市場に力を入れる理由を聞いた
2024年3月20日 東京新聞

 

野球といえばアメリカ発祥のスポーツで、かつて野球は、アメリカでは人気No.1を誇る、まさに名実ともにアメリカの国技にふさわしい地位を維持していました。しかしそのアメリカでは、国技野球もかつての栄光今いずこ、トップの座から転落、3位にまで落ちているという。さらに、急速に高まりつつあるサッカー人気の猛追もあり、海外でのファン層拡大に力を入れ始めているという。

 

【アメリカ】4大スポーツとは?ランキング形式で詳しくご紹介! スポスル

 

米メジャーでは頻繁にルールが変えられ、選手には負担になっていることも報道されていましたが、米国内での野球離れを防止するための方策であったことを知って、驚愕。アメリカでの野球離れはそこまで深刻になっていたのかと、心底驚きました。

 

米メジャーのファン層は高齢化が進み、若者の野球離れはもはや止めようがないというのが実情らしい。日本のプロ野球や野球人口も、近年はサッカー人気に押され気味だとはいえ、野球人気はさほど衰えていません。

 

アメリカではなぜ、かつては名実ともに国技の座に君臨していた野球人気が、急激に衰え始めたのか。理由は簡単明瞭。アメリカでは近年、短期のうちに急激に移民が増加したからです。

 

世界大で見れば、野球はメジャーではありません。野球が興業として成り立っているのは、アメリカと日本と台湾と韓国ぐらい。近年、アメリカに大量に流入している移民のほとんどは、野球とは無縁の国や地域の人々です。

 

事実、アメリカでは白人よりも非白人の人口が激増しつつあります。
米の白人人口、初の減少 20年国勢調査で民間推計
2021年6月26日  日経新聞

 

特に、白人の若年層の人口減少が際立っているという。米メジャーでの若年層の野球離れは、人口構成の変化と密接に関係していることは明白です。

 

上記日経新聞の記事のアイキャッチ画像が、サッカーに興じる移民の若者たちの写真であるのは偶然の一致ですが、アメリカでは移民の子どもたちが、ボール一つあれば遊べるサッカーやバスケットボールなどに興じる姿は、ごく日常的な光景であることを物語っているのだと思います。

米国では野球人気が衰えつつあるのは、移民の急増がもたらした必然の結果です。米国で野球人気が衰えつつあることを報じた記事やブログはいくつも目にしましたが、移民の急増が大きく影響していることを指摘した記事は目にしたことはありません。しかしこの変化は、野球とは全く無縁の国や地域からの移民の急増が影響していいることは明らかです。

大谷翔平選手の大活躍で、ドジャーズのみならず、米メジャーもかなり盛り上がっているようですが、野球そのものに関心のない移民層にまでは、大谷人気は届いていないはず。

 

この米メジャーの実例は、「国際化」の位相を異にしているとはいえ、日本の大相撲の行方を考える際の重大な示唆となるはずです。

 

銭ゲバ白鵬

 

なお、宮城野親方・白鵬には、土俵の外での行状にも問題が発生しています。

 

「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終
2024年3月15日 7時43分 日刊ゲンダイDIGITAL

 

白鵬自らが売り込んだ「白鵬米」プロデュースに絡んで、白鵬の側近が南魚沼市議を暴行し、「白鵬に2回挨拶させた」として300万円を要求したという異様な事件です。

 

実は、似ているといえば似ているともいえる事件が、十数年前に発生しています。東日本大震災発生を受けて、関西経済界が、白鵬を招いて被災地支援のためのパーティを開催したのですが、白鵬は集まった支援金を持って帰ったという。週刊誌に出ていましたが。新聞やTVなどでは報道されていませんので、さほど広くは知られていないかもしれません。

 

信じられない白鵬の行動ですが、白鵬が名誉毀損で週刊誌を訴えたというニュースは見聞きしていないので、事実だったのではないかと思います。とするならば白鵬は、白鵬の名前で寄付を募ったので、集まった寄付の管理権は白鵬にあると考えたのかもしれません。白鵬米での対応を見れば、十分にあり得る動きではないかとも思えてきます。

 

ただ、最近ネットを検索していて、白鵬が、東北の被災地支援に力を入れている、慈善活動家であるかのような記事をいくつも目にしましたので、白鵬は、in my pocketした寄付金を被災地支援に使っているかもしれないとも考えていますが、慈善家然として被災地支援に駆けつけるという白鵬のその神経は理解不能。それ以上に理解不能なのは、この白鵬の行動を慈善活動と報じるメディアの盲目ぶりです。

 

バイデン大統領に贈られた輪島塗のすばらしさ

 

ところで、岸田総理はバイデン大統領から国賓待遇で米国に招待され、訪米中ですが、この訪米に際し、岸田総理はバイデン大統領に、以下ようなな輪島塗漆器を贈られたそうです。まさに息をのむほど美しさ。

 

バイデン大統領に贈られた輪島塗のカップ
バイデン大統領に贈られた輪島塗のカップ。ジル夫人にも贈られました。

 

バイデン大統領に贈られた輪島塗の万年筆
バイデン大統領に贈られた輪島塗の万年筆

 

令和六年四月十日
アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデン氏へ輪島塗が贈られました!
田谷漆器

 

田谷漆器は、能登半島 永久に残るものでもご紹介しておりますが、創業200年という大老舗の輪島塗の工房です。今年の1月には新しいギャラリー開設の予定だったそうですが、その直前に巨大地震に襲われ、工房もろとも倒壊。しかしその惨禍の渦中にありながら、短期のうちに、これほどすばらしい漆器を創作なさるとは、人間技とは思えないほどです。伝統のもつ奥深い力を実感させていただいております。

 

能登の皆さま、被災地の皆さま、どれほどの惨禍でも復興は可能です。海を渡ったこの素晴らしい輪島塗は、復興は可能であることを象徴していると思います。日本中に勇気と誇りを与えてくれています。

能登半島地震復興支援・勧進大相撲  4/17追記 

昨日4/16、日本相撲協会主催の、<能登半島地震復興支援・勧進大相撲>が両国国技館で開催されました。
楽しそうな勧進大相撲の様子が、日本相撲協会の公式Xで紹介されています。後日、協会公式YouTubeでも公開されるそうです。

非常にユニークな勧進相撲観戦記。
能登半島地震復興支援、勧進大相撲に行ってみた。大相撲から元気を!62年ぶりの勧進相撲は本場所とは異なる魅力が満載
「相撲こそわが人生」スー女の観戦記 しろぼしマーサ  婦人公論.jp