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反日種族主義

2019-11-19、葦の葉ブログ2「5題-農・火・学・韓・五」からの転載です。5テーマも書き連ねており、余りにも長すぎて読むのも面倒ですので、「反日種族主義」だけ抜き出しました。

反日種族主義

韓国では、前ソウル大学教授李栄薫編著『反日種族主義―日韓危機の根源』が、11万部という異例の大ベストセラーになり、大きな話題になっています。つい最近日本語版が文藝春秋から出たそうですが、日本語版もベストセラーとのこと。Amazonnをはじめランキングで1位を記録しているという。わたしは未だ読んでいませんが、韓国の根深い反日主義の根源を容赦なく暴いた本だという。(その後、読了。2023/3/9)

執筆者6人の代表である李栄薫氏は、ソウル大の現役教授時代から資料に基づいて、韓国人の反日主義は歴史的事実ではないとの批判的な言論、執筆活動をつづけてこられました。以前は殴る、蹴るの身体的暴力まで受けている映像を見たことがありますが、身の危険も覚悟しながら、ついに話題の書を出版。

韓国社会も徐々にではあれ、変わりつつあるのかもしれません。加えて、日本の安倍総理が初めて韓国の不当な要求を拒否し、法に則った日本の主張を堂々と表明し、韓国からのいわれなき要求を拒否しつづけています。韓国にとっては、従来の反日一本槍では通用しないという初めての体験に出くわしたことも、反日を批判する本に関心が向けられる、異例の状況を生み出すきっかけになったのではないかと思われます。

熊本県・八代妙見祭画像
熊本県・八代妙見祭

以下のインタビューには、李教授の本書出版に賭けた思いが簡潔に述べられています。韓国にもこれほど気骨のある、学問的真理に真摯に向き合おうとする学者がいたのかと、あらためて感嘆いたします。

日本でも爆売れ『反日種族主義』の著者が語る「韓国文化の恥ずかしい問題」 文春オンライン

李教授ももともとは韓国政府の主張を信じていたそうですが、色々調査をつづけていく中で、政府や反日勢力たちの主張を否定するような資料が多数存在することが分かったという。以来、李氏は、どれほどの圧力や暴力などの妨害工作を受けても、事実を究明する姿勢を貫いてこられたという。それもこれも、韓国人の反日活動は韓国を滅ぼす病巣だとの強い危機感ゆえだという。深い愛国心の現れだと思います。李氏はまた、日本の左派系知識人たちが韓国の反日活動を煽ってきたことも、韓国の反日種族主義を昂進させてきたとも指摘されています。

異例のベストセラーになり、韓国でもかなりの数の支持者がいる李教授ですが、都合の悪い言論には政治的圧力をかけて封じようという韓国の伝統は、そう簡単には変わりそうもないようです。在日韓国人ジャーナリスト崔碩栄氏の以下のレポートでは、本書を巡る韓国内の賛否両論を紹介するとともに、本書が韓国では10万部(現在は11万部)もの異例の大ベストセラーになった理由を分析、さらには著者たちが暴力を受けたり、提訴されたりしている出版後の状況をも紹介されています。

2カ月で10万部『反日種族主義』、韓国人著者たちの受難 崔 碩栄

崔氏は本書の内容を以下のように簡潔にまとめられています。

・徴用工は強制連行ではなく、志願、あるいは動員された労働者であり、日本人労働者と同じ待遇を受けていた。
・慰安婦は公娼制度の一形態であり、高賃金を受け取っていた。
・日本が朝鮮半島から持って行った米は収奪ではなく、輸出であった。(*久本注:日本統治時代、総督府は朝鮮での米の増産のため、灌漑施設の整備や米の品種改良などを実施。結果、朝鮮での米の生産は統治前の2倍近くにまで伸び、増産部分の一部を日本に輸出。日本に米を輸出して得た収益を元手に、韓国人農民の中には農業以外の工業分野にも進出する人も出てきました。)
・朝鮮人青年たちは先を争って日本軍に志願した。
・大日本帝国が朝鮮を滅亡させようと(風水でいわれる朝鮮半島の地脈や民族の精気を断つ目的で)朝鮮の領土に打ちこんだといわれている鉄杭は、実は単に測量用のものであった。

佐賀県・唐津くんち
佐賀県・唐津くんち

李教授は上記インタビューでも、韓国の大学には嘘が蔓延しており、嘘に対する違和感や忌避感は非常に希薄であるという趣旨の発言もしておられます。そこまで言っていいのですかと心配になるぐらいですが、この現実を直視して克服しなければ、韓国の未来はないとの思いからの発言だという。日本でも、学問や国家に対してここまで深い愛情をもっている学者はそうそういないのではないかとも思われますが、日本政府や大学関係者のみならず、マスコミも含めた全国民も、韓国のこの現実を直視すべきだろうと思います。

日本ではマスコミの偏向報道もあり、韓国を崇める風潮がここ20年以上は続いてきました。特に大学関係、特に考古学・歴史系ではこの傾向が非常に強い。日本のこうした風潮は、李教授が熱望されているような韓国人の覚醒にとっては、妨げになるだけだということは子供にも分かる道理です。しかし日本の国公私立の全大学には、韓国人教授は一人と言わず複数人いる大学も珍しくはないほどに激増しています。本書を出版した李教授をはじめ6人の執筆者のように、どれほどの迫害を受けても真実に忠実たらんとする気骨のある学者も存在するとはいえ、韓国ではごく少数です。

そういう韓国の実態からは目を背け、外務省、政府主導でルーティン的に韓国との民間交流や学術交流が延々と続けられてきたばかりか、年々強化されてきました。柴山前文科大臣が辞任前に実施した日韓大学交流事業には、最悪の日韓関係の最渦中にあっても、韓国からは希望大学が殺到したという。学生の交換交流が実施されれば、韓国人学生は受験せずとも日本の大学に自由に留学が可能となります。

平安神宮・時代祭
平安神宮・時代祭

例えば九州大学には、有機EL研究では、日本はもとより世界最先端の研究拠点がありますが、提携校となっている韓国の学生は試験なしで自由にこの拠点に入ることも可能となります。日本の場合、例えばアメリカの大学に留学して最先端技術を研究している学生が関連企業に情報を提供するようなことは、まずありえません。海外留学ではなく、日本国内の大学においても同様です。しかし韓国の場合は、政府、大学、学生、企業は緊密につながっていますので、韓国企業は交換留学を通じて、論文として公開される以前の最先端技術の詳細(豊富な画像付き)な情報をひそかに入手することも可能です。

韓国企業には、論文だけでは十分には伝わらない、最先端技術の詳細な技術が公開前から韓国企業には伝わるわけですが、この推測を裏付けるかのように、九大の有機EL研究の最先端技術はサムスンやLGなどの韓国企業の配下に治められています。日本企業の参入の遅れや関心の薄さを批判する前に、日本の大学などの最先端技術や関連情報は、大学交流や民間交流、自治体間交流などを通して、韓国に難なく流出する環境が生み出されているという現実を認識すべきです。

各都道府県の農業試験所などが開発している果樹や農産物の種苗がなぜ韓国に伝わるのか。関係者以外には誰も知らない育種家をなぜ韓国人が知っており、人材ハントまで可能なのか。在日韓国人からも情報は伝わるでしょうが、それ以上に、様々な分野で実施されている日韓交流を介して、各分野の人脈なども含めた情報が韓国に伝わっているのは明白です。

しかし韓国は、日本から支援を受けた、あるいは日本の技術を窃取しているという事実はもとより、日本の技術を使っているということすら公表せずに、全ての技術をあたかも韓国企業自らが開発したかのような印象を世界中に発信しています。根本には、日本のマスコミがその事実をほとんど伝えず、韓国の意向に沿った韓国礼賛記事を書いてきたことに最大の原因があります。

さらには、韓国企業の技術は日本発だとの印象を与えそうな番組は消されていきます。これはNHKに顕著な動きですが、まず数年前、全国規模で日本の先端技術を紹介していラジオ番組が消されました。(テレビでは類似の番組があるのかもしれませんが、テレビは見ていませんのでラジオのみ。)上田会長に代わってからの昨年は、様々な分野のすぐれた技術や生産物などを紹介してきた旅ラジが消され、毎朝放送されていた地域の様々な動きを紹介していた番組が消されました。

福島県須賀川市・松明あかし
福島県須賀川市・松明あかし

消された旅ラジ分の30分は、以前からそのあと放送されていた東京発の情報バラエティ番組に加算され、12時30分から16時55分にまで拡大されています。旅ラジの30分を消してまで、なぜ東京発の情報バラエティ番組を拡大しなければならなかったのか。30分ぐらい旅ラジそのまま放送を続けても何の支障もないはですが、地方発の情報遮断のため、猛反対を受ける中、消されてしまいました。

朝の番組は、以前は週に一回ぐらいか、不定期だったか、夜の時間に30分枠で放送されていた、天気予報と歌(流行歌)番組をミックスしたような番組が、毎朝10分ぐらいの時間枠で放送されるようになりました。天気予報はニュースの一環として、別枠でも繰り返し放送されています。にもかかわらず、地方発の情報遮断のため、朝の地方発情報番組も消されてしまいました。

こうしたマスコミの強力なバックアップもあり、韓国の新技術は全て韓国自前のものだとの印象が、日本にも世界にも広く浸透しています。日本の企業ですらそう信じて、提携強化に励んでいるのではないか。

また、日韓交流は小中高などの子供レベルででも盛んに行われてきました。韓国の子供たちは、異様な反日教育を受けていますが、日本の子供たちはその捏造を正す教育は一切受けていません。例えば韓国人徴用工は、戦前は、いくら取り締まっても取り締まっても韓国(朝鮮半島)から日本に密航してきて、自ら違法に日本の炭鉱などで働いた人たちが大半なんだよと、学校で教えられた日本の子供たちは皆無のはず。長じて、自ら事実を学んだ人たち以外は、仲良くしている韓国人の言い分を信じ、支持することになります。日本人の洗脳も、日韓交流の産物です。

日韓の民間交流を税金を投じて延々と促進してきた日本政府(外務省・文科省他各省庁)は、政府自らが日本の貴重な知的財産を韓国に無料で提供する(盗み出す)機会を作り、その上、簡単には覚醒し難いほどの、韓流反日思想に洗脳された日本人を多数生み出す手助けをしてきたのですよ。マスコミ以上に、政府と国会の責任は重大です。

身の危険も顧みずに、真実を明らかにすべく孤軍奮闘してこられた李教授の御著書を紹介する中で、御著書以上の韓国批判を展開いたしましたことは失礼だったかもしれませんが、失礼ついでに、関連する話題を紹介させていただきます。『反日種族主義』が韓国では異例の10万部越えの大ベストセラーになったことは、日本のマスコミも各所で報道するほどになっています。

この「異例」さとは、まず、これほどの反日批判本が、たとえ著者たちへの暴行や嫌がらせなどはあるにせよ、店頭での販売が妨害されずに売れ続けていることへの驚きがあります。そしてもう一点、10万部以上も売れ続けているという、売上数の多さへの驚きです。というのは、韓国では1万部売れたらベストセラーになるからです。信じられませんが事実です。ですから、10万部以上も本が売れたというのは、韓国出版史上初の大快挙です。日本のベストセラーとは2桁も3桁も違いますね。本書日本語版も文藝春秋の11月18日の発表によれば、14日発売からわずか5日ぐらいで20万部突破だとのこと。

史上初の10万部超えとは、韓国ではそれほど読書人口が少ないということ。韓国にもいくつか出版社はあるようですが、日本に比べればかなり少なく、激しい競争を余儀なくされるほど数は多くはないはずです。日本でも小規模ならば、数千部売れる本を年間数点出せば倒産せずに続けられますので、韓国ならばもっと少なくても出版社の維持は可能だと思われます。しかしそれにしても、韓国の人口と経済力からしても、猛烈な受験競争の激しさや教育熱の高さなどからしても、1万部でベストセラーとは余りにも異様すぎませんか。

韓国人はそれほど本を読まないということになります。読むのは教科書のみとになり、ごく一握りの読書家以外の大半の韓国人の思考は、韓国政府が作った国定教科書でほぼ100%近く塗り固められてしまっていることになります。

教科書以外の本を読まないということは、ごく一握りの読書家以外、韓国人は教科書以外の世界を知らないということです。テレビやネットなどを通じて外の世界を知る機会はあるとはいえ、小さな子供の頃から高校、大学まで、徹底した反日思想や韓流史観の洗脳教育を受けて育つと、思考のベースは洗脳教育の呪縛の外に出ることは、よほどのことがない限り非常に困難です。

独裁国家以外で、これほど完璧な洗脳教育が実現している国は、現在はもとより、古今東西いずれを見ても、韓国以外には存在しないはずです。

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なお、韓国がいよいよGSOMIA 破棄を実行することになりました。アメリカは必至で韓国の翻意を促していますが、無意味で無駄な努力だと思います。韓国にとっては、北朝鮮は真の脅威ではないからです。中国も韓国にとっては脅威というよりも、商売の上得意です。北朝鮮のミサイルで韓国が破壊されることは100%ありえませんが、この上得意を逃すと韓国は瓦解してしまいます。中国との経済関係が維持されなければ国が持たない状況に置かれている韓国にとっては、仮にトランプ大統領を怒らす結果になっても、ギリギリの選択を迫られると、中国の言い分に従わざるをえないはずです。先日もトランプ大政権は韓国に対して、ファーウェイの5Gを使わないようにと要請していましたが、韓国は無視を続けています。

もし仮に、韓国経済が破綻するようなことになっても、トランプ大統領は経済的に韓国を救済することは100%ありえないはず。韓国のみならず日本でもどこでも同様だと思います。しかし中国ならば、もしも韓国が救済を求めてきたならば、巨額の資金を投じて救済に乗り出すはずです。もちろん韓国を中国の属国にすることを目的に、です。

餓死を覚悟で、自由を求めてアメリカにつくか(ここでは自由にも「 」を付けるべきかとは思いますが)、自由を棄てて、あるいは自由の制限を受けることを承知で、中国と組んで生き延びることに賭けるか。韓国はこの二者択一の結果、GSOMIA破棄を選択したのだと思います。韓国民からも大きな批判の声が挙がっていないのも、アメリカの言いなりになっていたら、国がつぶれる、生活出来なくなるとの思いもあるからだと思われます。日本の輸出規制に責任を転嫁していますが、こうした韓国の本音をカモフラージュするためと、日本を悪者に仕立てるためであることはいうまでもありません。

それにもともと、韓国人には全体主義に親和的な体質、気質のようなものものありますので、暴力的な抑圧でなければ余り抵抗なく受け入れるのでは?しかも中国の巨大市場から日本や欧米が撤退したならば、韓国は独占的に巨大市場を利用できる可能性も出てくるわけです。韓国が中国を放棄するなど100%ありえぬことは明白ではありませんか。この本心をカムフラージュするために日本の輸出規制を理由に挙げていることは明白です。

ただ中国の統治下に入ると、暴力的抑圧は不可避となることは香港が教えてくれています。ついに牙をむきはじめた中国政府の暴力的抑圧には、学生や一部の市民だけで抗することは難しい。かつて韓国でも李承晩政権時代には似たような光景が展開されていたわけですが、韓国人はこの香港の状況をどのような思いで見ているのでしょうか。