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事実は小説より奇なり・完結編-補遺

1.異変はなぜ今も続くのか

完結編」を公開後、あるところで、わたしは弟と住んでいるという話を耳にしてびっくり仰天しました。三多の死後、長年に渡ってわたしの姓が「福本」に書き換えられるという異変に見舞われ、わたしの氏素性が勝手に捏造される恐怖に見舞われてきました。

わたしの姓が見も知らない「福本」であれば、同居している長男はいったい誰なのかという疑問が湧いてくるわけですが、わたしはこれまでずっと、この異変はわたし個人だけをターゲットにしているものとばかり考えていました。

長男と同姓同名の人物が福岡市内に住んでいると聞いた時も、長男までがターゲットになっているとは夢にも考えませんでした。ひょっとして長男もターゲットに?と初めて考えたのは、この「事実は小説より奇なり」を書くきっかけになった、長男の姓までもが「福本」姓に書き換えられていたという異変に遭遇した時でした。

法的な意味では犯罪とは見なしがたいこれらの異変は、事実を公開することでその愚かな試みを断念させる以外には防ぐ方法はないと思い、長男の実名まで出して異変発生のいきさつを書いてきたのですが、公開後にも、なお異変工作が続いていることにかなりの衝撃を受けています。

あらためて言うまでもなく、わたしが同居しているのは長男の久本一魔です。そもそもわたしには弟はいません。にもかかわらず、わたしが「弟」と同居していることにさせられたならば、長男は別の所に住んでいることになります。

そうなれば、三多の子どもではない、10年以上前には早良区に住んでいたという「久本一魔」が浮上してくる余地は出てきます。今も「久本一魔」と名乗る人物が存在していたならばという前提ですが、ここまで来れば、妄想も甚だしいと言われそうです。

しかし実は、こんな妄想めいた想像をせざるをえないような異変に遭遇していたことに、今になってやっと気づかされた次第です。

その異変とは長男のPC内でのことです。通常、何度かアクセスしたサイトは、ブラウザに自動的にサイトのアイコンが自動的表示されますが、長男のサイトにはそれがありません。長男はGoogleのbloggerに何年も投稿し続けていましたが、bloggerのサイトアイコンはどこにも表示されていません。代わりに、まるでわたしが使っているようなサイトのアイコンが並んでいます。

わたしは、何か特別なことがないかぎり、長男のPCを開くことはないのですが、何かを聞かれて開いた時にこのことに気がつきました。変だなあとは思ったものの、格別気にも留めておりませんでした。

以来、何年か経ち、事実は小説より奇なり・前編でもご報告しましたような、長男に名前改竄異変が発生したことから、長男のブログを公開することになりました。その際、Googleではbloggerのアイコンどころか、ブログサイトそのものも存在しないという表示になっていることを知って、Owndに変えたのですが、Owndでも、また、ブラウザをEdgeに変えてもサイトアイコンの自動表示機能は働きません。

もちろん手動では表示されますが、自動で表示されるのは、まるでわたしが使っているかのようなサイトアイコンのみという現象は変わりません。

そのうち、わたしのPCに、長男が書評ブログで使っている画像の一部が自動でアルバム表示されるようになり、びっくりしました。画像の自動表示はPCに保存されている画像だけのはずですが、もちろん、わたしは長男の書評用画像など自分のPCに保存したことなど一度もありません。

念のため、両方のPCを調べてみましたが、Bluetoothなどでの接続はありません。なぜこんな現象が発生したのかは分かりませんが、ひょっとして長男のブログは、わたしと長男が暮らしている場所とは別の場所にある、つまりはわたしとは別の場所で暮らしている「久本一魔」のPCを使って書かれ、投稿しているような工作がなされているのではないか。さらに書評はわたしが書いたような工作も付け加えられたのではないかとの、まさに妄想めいた想像を余儀なくされるに至っています。

このニセの「同居人」に関しては、もう一つの異変が発生しています。サイトのアイキャッチ画像やその他諸々のわたしが作成する画像に関するものですが、これらの画像はわたしが作成したものではなく、ニセの「同居人」ないしは、別人が作成したものをわたしが自作品だとして使っているという工作です。長男は画像は作成したことは一度もありません。

こちらも妄想めいた話ですので、細々とした説明は省きますが、かなり前から画像だけが消えるという現象に遭遇しています。わたしが作る画像は素人に毛が生えた程度でとてもプロの作品とは言いがたいと思いますので、盗まれる理由が長らく分かりませんでした。中には人目を引くようなものもあるかとは思いますが、画像そのものが狙いではなく、画像を使った成りすまし工作だろうと考えると、辻褄が合いそうです。

公開画像はコピーできますが、画像作成ソフトで作画した原画が消されていますので、その原画を入手した人が、自分が元の著作者だと名乗ればそちらに勝ち目がありそうな状況に置かれています。中には、動画不正でもご報告しましたようにお金に絡む盗作もありましたが、基本は成りすまし工作の一環だろうと思います。

画像の著作者であることを証明するために、「久本福子作WEBデザイン https://www.youtube.com/watch?v=2hfyT0jQHPk」という動画を作りましたが、この動画が、アメリカの音楽管理会社に盗作というよりも、乗っ取られるという想定外の事態(動画不正)に見舞われましたので、もう2度と動画は作らないことにしました。

しかし、アイキャッチ画像以外の、非公開の画像がまたもや消えていることに気づき、わたしの著作物であることを証明するために、投稿した非公開サイトから画像をコピーして、久本福子作デザインとしてWEBにアップしました。他にも沢山消された画像があるのですが、余りにも多発していますので、それらを探し出して公開してもさして意味もないようにも思われ、そのままにしています。

他には類似例はない、余りにも異常な特殊例だと思われますので、これ以上書き綴っても妄想だと思われかねませんが、全て事実です。なぜここまで執拗に狙われるのか、その理由が分かりません。今現在は、以前感じたような命の危険はほとんど感じませんが、別人に仕立て上げられるのではないかという、死ぬこと以上の恐怖を感じています。

わたしの同居人が長男ではないという工作は、長男にとってもわたしにとっても不気味この上もありません。長女や次男にとっても同様です。

2.戸籍改変と成りすまし

何が狙いなのか、この工作が戸籍の改竄にまで至れば、工作者にとっては目標達成となるはずですが、多分は今のところは、紙製の原戸籍が残っているはずですので、そこまでの改竄はできないだろうと思います。

しかし法務省は、重要な裁判資料をぼんぼん棄ててきましたので、安心はできません。戸籍の場合は、実務を担う自治体に原籍などの資料は保管されているはずですが、日本語が読めさえすれば、棄てるのに躊躇せざるをえない裁判資料をぼんぼん棄て続けた上、問題が発覚して大批判がわき起こった後もなお、貴重な裁判資料を廃棄し続けたという異様な組織体制になってしまっている法務省ゆえ、国会の知らない間に、いつ戸籍原籍の廃棄指令が出されるか、余談を許しません。

マイナカードと戸籍謄本でご紹介しましたように、30年近く前の自社さきがけ連立の村山内閣時代に、戸籍のデジタル化が、国会審議不要の、法務大臣の判断だけで実施可能な省令によって実行されました。この改変後の戸籍謄本では、わたしの戸籍記載が異様に改変されていたこともご紹介しました。

30年前といえば、デジタル人材の必要性など誰も考えもしないどころか、ごく一握りの専門家以外は、デジタルの「デ」の字も知らない頃です。にもかかわらず、世界に先駆けて、どころか、国内のあらゆる住民関連書類に先駆けて、戸籍謄本関連のデジタル化が、国民の知らない間にひそかに開始されました。

国内にはデジタル人材はありませんので、外国人材を使ってまでの戸籍のデジタル化です。しかも、デジタル化の実務は全て自治体任せ。法務省は、政府機関としてデジタル化事業を統合的に指揮し、管理監督する能力は全くなかったからです。(現在もそうした能力を有する役所はありませんが。)ですから書式は自治体ごとにバラバラ、国内外の業者好みに戸籍のデジタル化が進められました。

加えて、戸籍の附表として記録される住所も保存期間は5年です。デジタル化後は、紙製の原籍に記録されている附表までもが廃棄されているケースも多々あるとのこと。これも自治体任せらしい。

改製原附票について(コンピュータ化による戸籍の改製)司法書士高島一寛のブログ

デジタル化が始まった頃、福岡市では、データの管理運用は業者に委託、職員は窓口での受け付けという役割分担になっていましたが、業者は国内企業とは限りません。外国企業、例えば韓国企業などは目ざとく日本に進出。また日本企業も孫請け、ひ孫請けで外国企業に委託していた所もゼロではなかったはずです。現在ですらそうですから。

国内でデジタル化に対応できる人材育成を全く考えないまま、デジタル化だけをどんどん進めるような、セキュリティ完全無視の国は世界の中でも日本以外にはないと断言します。その結果、日本国に居住する個人にとって、究極の公的な存在証明となる戸籍と、住所履歴を記録した附表が、非常に杜撰きわまりない状況下で「改製」、削除されているのです。デジタル化した文字容量は極微であるのに、なぜ住所履歴を5年で削除するのか。なぜ紙製の原籍の附表の住所履歴までをも廃棄するのか。

あらためて言うまでもなく、デジタル化の狙いは、省力化とコストの削減ですが、実施に際してもっとも求められるのは、セキュリティです。しかし法務省が実施した戸籍のデジタル化は、これらのいずれをも完全に無視したものでした。というよりも、事業の目的など何も考えずにそそのかされるままに実施したというのが偽らざるところだったと思われます。

本来ならば、法務省が基本のシステムを構築し、そのシステムと同一のものを全自治体に配備する。メンテナンス等は専門業者に委託するとしても、各自治体には専門の担当官を配置し、責任をもって運用に当たらせる。何か問題が発生しても、全国同一のシステムなので、問題点の把握や対処法も容易に共有できて、ベンダーからの不当な請求も回避でき、導入コストのみならずランニングコストの削減も可能になります。

しかし法務省は、何も考えずに、というよりも、何も知らずにデジタル化を自治体任せにしましたので、自治体の数だけ、平成の大合併の前でしたので、3000以上もある自治体でそれぞれゼロからシステムを作っていますので、導入費用だけも莫大です。平成の大合併時には、また新にシステム改修費用が自治体の数だけ発生します。

戸籍関係に限定しても、デジタル化の前と後とでは、デジタル化の方が何十倍もコストがかかっているはずです。

3.現在の戸籍の問題点

戸籍の正式な名称は、改製原附票について(コンピュータ化による戸籍の改製)によると、コンピューター化前の紙製の戸籍は改製原戸籍(かいせいげんこせき)または、平成改製原戸籍、現在使われている戸籍は現在戸籍とのことです。

しかし、問題はデジタル化に対応しうる体制なしにデジタル化だけが進められたことだけではありません。現行戸籍の書式そのもの、表記される内容そのものにも問題があります。

この戸籍のデジタル化改変は、戸籍謄本そのものが大改変されています。その大改変とは、現在事項しか記載されないという、デジタル化前の従来の戸籍謄本とは根本的に異なる様式に変えられているからです。

従来の戸籍謄本では、異動については、理由を付してそのまま履歴として残されていましたが、デジタル化後の戸籍謄本では、現在時の家族関係しか残りません。

昨年、ちょっと必要があり長男の戸籍謄本を取得したのですが、デジタル化初期のような、母であるわたしの名前だけを欄外に記載するという異様な表記は改められ、父母欄に三多とわたしの名前が併記されており、この点は正常化されていました。

しかし子どもたち3人は全員三多の戸籍に入っていたにもかかわらず、長女の名前は完全に削除されていました。長女は結婚して夫の戸籍に入っていたからです。以下のように、裁判所が決めた決まりだとのこと。

戸籍のしくみ 裁判所

長男の戸籍からは、長女、次男の3人兄弟であることは分かりません。デジタル化前の原戸籍を調べると分かるとは思うものの、戸籍謄本だけでは、親子、兄弟という、戸籍を構成するもっとも基本的な関係すら確認できないというのは戸籍謄本の役目を果たしていません。その一方、戸籍筆頭者である三多はすでに亡くなっているにもかかわらず、死亡年月日は記載されておらず、まるで現在も生存しているような扱いです。あまりにも異常です。

役所に聞いたところ、上記でご紹介した裁判所の説明通り、現在の戸籍謄本は結婚や死亡等で除籍した際には、全て削除することになっているという。故人である三多の死亡年月日が記載されていないことは後になって気がついたので、聞いておりません。わざわざ聞くのも面倒なのでそのままにしていますが、後で気がついて不可解さが募るばかり。

死亡した場合も除籍されて戸籍謄本からは完全に削除されることになっているらしいですが、戸籍筆頭者の場合は、死亡年月日を記載することができず、「生存者」扱いになるのか、というのも余りにもおかしい。その理由を推測することすら不可能な異常な改変です。

結婚などで除籍して夫や別の戸籍に入った場合や死亡した場合は、年月日と異動の理由を付してその履歴は残すべきではないですか。少なくとも、夫婦と子どもと、子ども同士のきょうだい関係は、戸籍謄本だけで確認できる履歴は残すべきです。それがなければ戸籍謄本の意味はありません。

また、デジタル化前の戸籍には、転居した住所の記録が全て附表として記録されていましたが、デジタル化後は、この附表の保存期間が5年とされ、5年後には住所の記録が全て削除されることに改変されています。デジタル化された文字のデータ容量は微々たるもの。にもかかわらず、まずか5年で、過去の住所記録を全て消す。

この破棄規定が誰の利益になるのかを考えると、戸籍のデジタル化の狙いはより明確になるはずです。1994年に始まった戸籍のデジタル化は、基本的な履歴すら、とことん削除すことを狙ったものであることが分かります。

戸籍の改竄に気づく

今回この記事を書くために、戸籍について色々調べた結果、わたしの戸籍に関して重大な疑惑に気がつきました。結婚前のわたしの原籍は、親の戸籍である徳島県にありましたが、三多と離婚した際には親の戸籍には戻らずに、新に戸籍を作りました。その際、3人の子どもたちは三多の戸籍に残し、わたしの戸籍だけを抜きましたが、姓は夫(三多)の姓(久本)をそのまま使うという手続きをしております。

従来の戸籍は、事実を淡々と書き加えていくという書式ですので、新設戸籍にも、三多との離婚によって戸籍を新設したことが分かるように、事実が淡々と記されていました。その後、デジタル化された戸籍も取り寄せましたが、基本は、デジタル化前と余り変わらない事実を淡々と書き加える方式で作成されていました。

旧来の紙製戸籍と同じような書式でも簡単にデジタル化できますが、フォント(文字)が大きい上に、余白が大きすぎて、A4一枚には2人ぐらいしか記載できず、1通の戸籍謄本に複数枚の用紙を要する点は最大の難点だろうと思います。その分、非常に見やすい戸籍謄本でしたが。

ところが、新戸籍地の戸籍謄本が激変するという異変に見舞われました。確か、吉田新市長誕生後のことだったと思います。ある時、仕事で必要になり、久々に戸籍謄本を取り寄せて、その激変ぶりに大衝撃を受けました。

激変点を以下に列記します。

1.フォント(文字)がそれまでの、強弱やトメ、ハネなどのある明朝体から異常に細い単一の線状の文字に変わったこと。ゴシックも文字を構成する線の太さは単一ですが、ゴシック体ではないもっと細い細い消えそうな線状に変えられていました。既存のフォントにはありえない、1ピクセルぐらいの細さですので、特注フォントだと思います。

ピクセルとはデジタル固有の単位ですが、同じ文字や画像でも、解像度(鮮明度)によってピクセル数は違ってきますので、センチやミリには単純には変換できませんが、通常のPCでの解像度でミリ換算すると、以下の計算式により、1ピクセルは約0.3ミリほどだそうです。

「通常パソコンの解像度は72dpiで表示されるから、1インチ(2.54センチ)に72個のドット(ピクセル)があるということになり、1ピクセルが何mmかを求めるなら、計算式は次のようになる。 2.54cm÷72=0.035cm=0.35mm」

というほど、異常に細い線で文字が作られている上に、文字の大きさも新聞本文文字と同じくらいの小サイズ。その上、背景は青焼きされており、文字の色も同じ青系ですので文字の判読が非常に困難。要するに、戸籍謄本の文字を意図的に判読しにくい仕様に変更されていました。

この、背景を青焼き、文字も青系にして読みづらくするという仕様は、全国共通なのかどうかは分かりませんが、わたしの戸籍だけではなく、三多のデジタル化後の現在戸籍にも共通しています。(10/2 追記 三多の戸籍地もかなり読みやすい仕様に変わっていました。)

2.以上のような外形の変化に加え、わたしにとっては大衝撃な改竄がなされていました。新規に戸籍を作った場合、従来の戸籍では淡々と書き加えられた内容によって、その理由は明白に示されていますが、戸籍のしくみにあるように、デジタル化された戸籍では理由を示す項目が表記されます。

ところが、わたしの戸籍のその項目には、何と「改姓」と記されていました。離婚によって三多の戸籍から新戸籍に移ったことを記す文字は一文字たりとも記されていません。新しくデジタル化されたこの戸籍だけを見ると、わたしは、三多の死後、「久本」に「改姓」するために新しい戸籍を立てたとしか解釈できない内容になっていました。

では「久本」に「改姓」する前のわたしの姓は何であったのか、それは当然書かれるべきですが、その旧姓表示はありません。ただ、「久本」に改姓するために新戸籍を作ったという以上の記載はありませんので、何という姓だったのかは不明ながら、その旧姓の時のわたしの戸籍はどこだったのかも不明。

余りにも異常すぎます。市役所に電話して理由を聞きましたが、そういう決まりになっているからというだけで、それ以上の説明はありませんでした。余りにも異常すぎますが、わたしの身内はもとより、友人知人は誰もこんな記載は信じないだろうと思っていましたし、こんな異常な戸籍は2度と見たくないと思って、十数年、戸籍は取り寄せたことはありません。

しかし当時、この戸籍を添付して書類を出したお相手は、この異常な戸籍を事実として受け取ったかもしれません。以来、20年近くが経って、今現在もそのままなのか、確認しようとしたのですが、休日はコンビニでは取れないとのことで、現時点の内容については確認していません。

(9/30 追記 十数年ぶりにわたしの戸籍謄本を取り寄せましたが、全く別物に大変身しておりました。)

さらに、わたしの、氏素性が不明な戸籍の改竄がなされていたことと関係するのか、わたしが葦書房の代表に就任してしばらく経った頃のことです。見たこともないアメリカの大学から、お金を払えば学位を授与するとの、非常に豪華絢爛な封書が届きました。

何のことか分かりませんでしたが、ネットで調べると、アメリカでは学位をお金で売る商売をしている大学もあるとのことを知り、あきれ果てました。しかしなぜ、わたしの所にこんな案内が来るのか不思議でしたが、そのまま放置していました。

しかし、同じ案内が3度も届きました。アメリカからの直送のようでしたが、文面は日本語。わたしは、大阪市立大学文学部卒で学位を取得していますので、なぜこんな案内がしつこく届くのか理由は分かりませんでしたが、氏素性不明な捏造戸籍と関連していたのかもしれないと、今これを書きながら、アメリカからの豪華な封筒のことを思い出した次第です。この不可解な出来事については、葦書房のサイトで報告したところ、学位売り込みの封筒は届かなくなりました。

なお、大阪市立大学は、維新体制下で消滅させられ、大阪府立大学と合併させられ大阪公立大学に改編されています。組織の大幅改編時には古い資料や書類などは廃棄処分されがちですので、わたしの卒業名簿も廃棄されている可能性もゼロではありません。卒業証書は残っていますし、同窓生もいますが、捏造された新戸籍が「事実」だと見なされたならば、どうなるのでしょうか。

さらに、年金でもちょっと気になることがありました。年金は、戸籍とは違って、デジタル化は公開事項でしたので誰もが知っていました。デジタル化された年金記載の確認もしたことがありますが、わたしの記録は一つの洩れなく、全て記載されていました。

結婚後、わたしは大阪で働いていた独身時代に掛けていた年金を、全て解約しました。早まったことをしたと思いましたが、デジタル化後の年金記録にはこの解約済みの記録も、勤務先名も含めて「解約」との表記を付けて残されていました。

しかし、それからかなり経って、年金記録を確認したところ、解約済みの記録は全て跡形もなく削除されていました。解約したので、削除されても実体的には全く関係ないのですが、わたしが結婚前には大阪で働いていたという痕跡は全て消えてしまいました。

戸籍の改竄をはじめ、成りすまし工作が延々と続く中では、解約済みの年金記録の消滅まで気にせざるをえない状況ですが、余り突き詰めて考えすぎると頭の中が変になってきそうですので、早くこの問題を書き終えたいのが正直なところです。

法務省へ 正しい戸籍システムのご提案

最後に、あらためて法務省に問わずにはいられません。

法務省は、なぜこんな異常な改変を行ったのか。30年近く経ったとはいえ、法務省は国民に説明すべき責任があるはずです。ただ圧倒的多数の国民は、戸籍が実に唐突にデジタル化されたことや、デジタル化された戸籍謄本は、基本的な履歴すら削除した様式に変えられていることは知らないはずです。

国民の誰も知らないうちに法務省内で密かに実行に移されたからですが、戸籍謄本を直接取り寄せて中身を確認することは滅多にないので、ほとんど誰も気がつきません。

国民のほとんどが気づくこともなく、30年も前からひそかに進められた戸籍のデジタル化は、戸籍を悪用することを狙った勢力にそそのかされた結果ではないのかとの、重大な疑惑を招かずにはいません。それ以外の理由は見当たりません。

デジタル化以前でも戸籍の乗っ取りなどの悪用が行われていたらしい。

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全く杜撰な体制で進められた戸籍のデジタル化以降は、こうした連中に貢献していることは間違いありません。附表の住所履歴が5年で削除されるという異様な仕組みも、戸籍悪用者にとっては、この上ない恩恵となることは言うまでもありません。

戸籍のデジタル化について疑義を呈しているのは、日本広しといえどもわたし以外にはいないと思います。戸籍が改竄されて、わたしがわたしである履歴が消されるのではないかという恐怖を感じてきたからですが、3人の子どもや兄弟や親類縁者や友人もいる我が身に、実態としてそんなことは起こりえないとは思うものの、戸籍の改竄に成功すれば、改竄された戸籍が真だと思われるのではないか。三多の死後、わたしは長らくそんな恐怖に見舞われてきました。

現在、法務省は戸籍のしくみにあるように、戸籍の基本的な様式例は示していますが、実態としては現場任せです。わたしの異常な戸籍改竄が行われていたことからも明らかです。その結果、法務省自らが認めているように、30年近く経った今(2022年度現在)も、まだデジタル化されていない自治体もあるとのことですが、よくもこんなことを恥ずかしげも無く報告できるものだとあきれ果てています。

政府が進めるデジタル化事業でありながら、政府の統一的な管理監督体制は皆無のまま、実体的には氏素性も不確かな民間企業に丸投げという、無知蒙昧の無責任さは、今現在のマイナカード事業をめぐる混乱とも通じていますが、戸籍謄本のデジタル化事業は、最低最悪の先行事例です。

発行枚数が少々増えてもいいので、戸籍謄本は、従来型の新たな動きを書き加える方式に変えるべきです。この方式は改竄防止には最強だと思います。そして文字が明瞭に読み取れるように、青焼き風の背景は止めて白か白に近い色にし、文字は黒、コピー防止に透かしを入れる。

この基本的なシステムを法務省が構築して各自治体に配備すれば、全国一斉に統一した戸籍謄本取得システムが稼働可能となります。

枚数は戸籍ごとに違いはあるはずですが、コンピュータには事前に分かる仕組みを加え、基本料金300円に枚数1枚増えるごとに「10円×X枚」の料金を入れると印刷されるというシステムにすれば、コンビニでも取得できます。

こんな基本構想も作れない段階で、民間任せで戸籍のデジタル化を進める国は世界広しといえども日本以外にはないと断言します。戸籍は国民の生命財産に直結します。その戸籍をこれほど杜撰な無管理状態のまま放置していいのですか。

法務省が何をしているのか、監督すべき政府も何も知らない。無知は国民を永続的な危険にさらせ続けます。