ブラウザのウラ側
2/7、投稿や記事作成ができないという異変が続いていることをSNSで発信いたしましたが、一昨日2/8、いとも簡単に異変が解消しました。異変発生時のブラウザはfirefoxだったのですが、先ほどChromeに変えたところ、正常に戻りました。firefoxでは今も異変はつづいています。
という結果を受けて、やっぱりChromeがいいということになりそうですが、そう単純ではないと思います。WPは時代の映し鏡の「激化するサイト異変」にも書きましたように、Google系で異変が発生している場合もあるからです。
この異変を発見した当時は、葦の葉ブログ3rdの管理画面から消えた画像と同じ画像を、何度も何度もアップロードしましたが、画像の挿入ができず、1ヶ月以上、ヘッダー画像が消えたままの状態が続いていました。
ところが先ほど、久々に「3rd」の管理画面に入ってヘッダー画像をアップロードしたところ、すんなりとアップロードができて、長らく消えたままだったヘッダー画像がやっと回復しました。
EdgeでもOKでした。firefoxではなぜ障害が続いているのかは不明ですが、firefoxはブラウザとしては非常に有能だと思います。サイトを開くと自動的にサーバー所在地の国旗入りのIPアドレスが表示され、怪しげなサイト判別にも役立っているのではないかと思います。
Chromeにも拡張機能としてIPアドレスの確認アプリは導入できますが、アプリをクリックしても無反応の場合が多い。ひどいときにはアプリそのものがメニューバーに表示されない時もあります。アプリを挿入し直そうとすると、挿入済みのメッセージが表示されます。確かに拡張機能一覧にはIPアプリは並んでいましたが、クリックしても動かない、無反応。
EdgeでIPアドレスを調べるにはもっと手間がかかります。また先日、facebookから異変発生を投稿したところ、Edgeでのみ画像が表示されないという異変が発生していましたが、一昨日は表示されていました。
ブラウザはWEB閲覧ツールではありますが、各端末とWebとをつなぐという、単純に物理的な機能を持つと同時に、両者をつなぐという機能を有するがゆえに、ミニサーバーのような機能をも持っています。サーバーとはWebにサイトのデータを提供する(送る)役目を担っていますので、悪意をもった工作も可能となっています。
ということで時と場合によっては、どのブラウザでも異変は発生しうるということです。あるいはブラウザ同士の競争、縄張り争いもありますので、その競争の煽りを受けた不調も発生しうるのではないかと思います。
わたしが体験した異変の数々は、サイトは閲覧するだけだという大半の方々にとっては縁のない話かもしれません。しかし、ITやAI、Web・ネットが我々の日常世界そのものと化している現在では、いかなる機器であれ、物理的な範疇だけで完結するものは存在しないということに、お気づきいただけるきっかけになるものと思います。
1日に何度も利用するブラウザもその一例にすぎませんが、身近な事例を足場に、デジタル技術、デジタル世界の裏側の仕組みについても、折々、お伝えしていきたいと思います。
とはいえわたしはIT素人、あくまでも体験的に学んできただけですので、専門家から見ると間違った理解、間違った解釈もあるかもしれません。確かにわたしは専門書を開いて学んだことはありませんが、他に例のないほど様々なサイト障害に見舞われた結果、それらの障害を解消するために数々の学びを重ねてきました。
その体験から確信をもってお伝えしたいことは、IT、AIなどのデジタル技術は、専門的で体系的な学びと同時に、自らの手を使って実地にそれらの技術を利活用することで初めて、より理解が深まり、さらなる技術の進展にも繋がるはずだということです。
おそらくわたしがこれまで披露させていただいたIT関連の論評の大半は、専門的見地から見ても、それほど大きく外れてはいないと思います。
自らの手を使ってITを学ぶという視点は日本では軽視されがちで、周回遅れでやっと始まる義務教育・小中へのIT教育の導入においても非常に注視すべき重要課題だと思っています。
義務教育へのIT導入についても提言したいと思いつつ、眼前の時事問題や数々のサイト障害に手を取られてほとんど発信できていませんが、障害が収まりましたら、徐々に発信領域を拡大していきたいと思っています。
WPのウラ側
WPのウラ側についても、わたしの体験を基にお伝えしますが、サイトなど作ったことはない、見るだけだという方々にとっても無縁な世界ではなく、デジタル技術、デジタル世界を理解する格好の事例だと思います。
わたしは数々の異変を訴える中で、サイトがパラサイトされていることを繰り返し指摘してきました。サイト障害といえば、サイトの改竄が一般的ですが、わたしの場合の障害は基本的にはサイトはそのままで、そのサイトにパラサイトされるという特殊な例でした。
わたしがこのパラサイトをはっきり認識したのは、以前使っていたテーマ(テンプレート)で発見した異変がきっかけでした。
わたしのサイトはサイト内に設置しているアクセスカウンターでは結構な数が記録されているにもかかわらず、Google Analitycsや他の外部カウンターではゼロかゼロに近い。内と外でのカウント数の余りの違いについては、長らくその原因が分かりませんでした。
ところがある時、保存しておいた過去のアクセスデータを開き、サイト内のアクセスランキング(どのページにアクセスしているかの順位)を詳細に眺めていたところ、わたしのサイト内のURLは皆無に近く、そのほとんどが使用していたテーマに関するURLばかり。大変なショックでした。
それまでは、アクセス数は気にはなっていたものの、それほど必至になって考えたこともなく、アクセスデータも合計数を見るだけで、それ以外のデータは見たこともありませんでした。どのブログも是非とも訴えたい、発信したいとの思いで書いておりましたので、自分の書いたブログをランク付けするこなどは考えたこともありませんでした。
これまでテーマに関してまでは公にはしませんでした。テーマをタダで使わせもらっていますので、頭から非難することにはためらいがあったからです。
しかし、使っていたテーマに、わたしのサイトへのアクセスが、そのテーマへのアクセスとなるような細工がなされていたことを知ったことがきっかけで、テーマのみならず、様々なプラグイン(拡張機能のための部品)にも同様の細工がなされているかもしれないと思い、データベース(DB)の探査を開始しました。
サーバー内のデータにはその種の細工が入り込む余地はほとんどなく、細工があるとすればDB以外にはないことは素人にも分かります。探査の結果、プラグインにもその種の細工がなされていることを発見しました。
しかしそのプラグインを削除すれば問題は解決するかといえば、それほど単純ではありません。DBそのもの(WPそのもの)から離脱する以外、パラサイト連中に狙われているサイトの安全を確保する方法はありません。
そこで新しくドメインまで取って、The PortのHTMLサイト(独立サイトは廃止、「葦の葉ブログ」の付属サイトhttps://www.ashi-jp.com/port/index.htmlへと移行)を開設しましたが、多数あるドメインが新たな異変発生源になっていることに気づき、「葦の葉ブログ」を現役サイトして復活させることにした次第です。
詳細は「葦の葉ブログ」に再帰をご覧ください。
WPには国内外から無料・有料の非常に膨大な数のテーマやプラグインが提供されています。無料から有料に誘導して収入を得ているケースのあれば、わたしが経験したようなパラサイトで収入(おそらく広告収入)を得るケースもあるのだろうと推測されます。
無料で使わせもらっていますので、何らかの対価は払うのは当然だとしても、サイト運営者のアクセス数をゼロにするのは余りにもやり過ぎではないですか。
件のテーマに関していえば、「絣プラス」(単独サイトから、ashi-jp.comの付属ページに変換⇒https://www.kasuriplus.ashi-jp.com/static/)を公開した頃のこと、Chromeのメニューバーに「○○(テーマ名)絣ラボ」という名前が並んでいるのを発見して、びっくり仰天。
誰かが○○を使って「絣ラボ」のニセサイトを作っているのかと驚いてクリックしたのですが、リンクは切れていてこの名称以外は不明。
しかしわたしは、「葦の葉ブログ」以外では○○は使ったことはありません。というよりも、○○に対しては密かに不信感を抱いていましたので、テスト用ですら使ったことはありません。にもかかわらず、なぜ「○○絣ラボ」が突如、登場するのか。
デジタル技術はメディア発信の民主化をとことん実現しました。民主化された新種のメディアの周辺には、非常に多数の収入のタネが誕生しました。関連技術の知識とPCがあれば、資金がなくても商売が始められるという、新世界が拡がっています。
その一方で、かつてなら犯罪(窃盗)と見なされていた悪事も、技術優位者の特権のようになっています。世界は今、ボーダレス化が加速する一方ですが、単に地理的な国境の希薄化のみならず、あらゆる産業や我々の生活を支える社会基盤そのもののボーダレス化も加速度的に進んでいます。
こうした急激な世界の変容の背後にあるのはデジタル技術ですが、我々は、特に日本人は余りにも無知。政治の無知と無能がもたらした結果ですが、この無知からいかにして脱出するか、緊急かつ重大な課題です。
なお、再帰した「葦の葉ブログ」のサイトアイコンは設定しているのですが、Chromeなどブラウザによっては表示されません。アイコンはキャッシュがあると表示されないそうですが、アイコンもヘッダー画像に合わせることにするかどうか迷っていますので、アイコンが確定するまでには少し時間がかかりそうです。
こちらもご覧ください。
「The Port」の最新記事:オミクロン変身の謎 https://www.ashi-jp.com/port/posts/post3.html(単独サイトから「葦の葉ブログ」の付属サイトに移行。新「The Port」https://www.ashi-jp.com/port/index.html)
単独サイト https://www.port-jp.com のデータは完全に削除しました。
記事・画像:久本福子