ドメイン解約になかなか応じないGMO
「葦の葉ブログ2nd」より転載
前号「GMO、ドメイン移管を妨害」の続きです。前号は7月1日の夜に公開しましたが、7月3日に、赤ラインを付けて以下のような追記をしました。契約解除時に記入必須となっている、管理者情報入力ページのPDF版掲載箇所での説明です。
(本日7/3、以下の管理情報は、移管先のXサーバーの情報ではないのかと思い至りましたが、仮にそう仮定したとしても、通常、ドメイン管理の契約解除時に登録者に移管先情報を書かせるものなのか。他に例はないのではないか。そもそも登録者であるわたしは、Xサーバーの管理者情報は知りませんよ。しかしGMOで「契約解除」ボタンを押すと、何度繰り返してもこの管理者情報が開きます。ドメインを移管しなければ、Xサーバーの管理者情報もwhois情報に記載されないわけですし、GMOはいったいどこから、これらの管理者情報を入手せよというのでしょうか。) 実は前号公開後の7月2日にGMOに対して、ドメイン解約手続きができないので、早急に解約してほしいとのメールを送っています。しかしこの時点ではわたし自身、管理者情報が移管先のXサーバーの情報であるとの認識には至っていないままでの問い合わせでしたので、GMOからの回答はアンケート記入の不備を指摘するものでした。つまり、管理者情報とアンケートに漏れなく記入する必要があるとの回答であったわけです。
しかしその後、Xサーバーの情報であることに気付き、7月5日に以下のような質問を送りました。
ドメイン契約解除のお願い 2020/07/05 (日) 10:11 GMO CLOUD ServiceCenter 御中 お世話になります。 7月2日のメールでもお伝えしましたように、6月30日にアカウントマネージャーより御社とのドメイン管理の契約解除手続きをしたのですが、アンケート記入不足があるとの警告が出て、解約手続きが完了せず解約ができない旨をお伝えするとともに、解約手続きを早急に進めていただきたいとお願いいたしました。 御社からは同日、ご回答がありましたが、Q4に記入漏れがあるとのご指摘があり、Q4に全て記入してほしいとのことでした。Q4については、最後の記入欄に契約解除の理由を記入しております。それ以外の質問は、いずれも解約理由とは全く無縁でしたので答えようがなく、回答番号は選択しませんでした。 しかしその後、契約ボタンを押すと記入が求められる「管理者等情報入力」ページを繰り返し読む中で、これは移管先のXサーバーの管理者情報の記入を求められていることに気がつきました。当初、このページ冒頭にある 「移転先にて指定されている情報がございましたら、その情報をご入力ください。移転先が決まっていない、または移転先にて指定された情報がない場合には、お客さまの 任意の情報をご入力ください。」 の内容がよくは理解できませんでした。 というのは、常識的に考えて登録者が移管先の管理者情報を記入することなど100%ありえぬ異例なことですので、「管理者情報」という名称には不可解さを感じながらも、契約解除を申し入れているわたしの情報を記入しておりました。しかし間もなく、これはとんでもない誤解であることに気が付きました。結果として、アンケート不備で解約申請が未完了であったことは幸いであったと思っています。 御社では、この情報を入力しなければ契約解除できない仕組みになっていますが、移管先の管理者情報はわたしには不明ですので、Xサーバーさんに管理者情報を英語(英語でなければ解約申請は受理されないので)で記入していただけるか、問い合わせをしているところです。未だ回答は届いていませんが。 また、移管先の情報が入手できなければ「任意の情報をご入力ください。」とありますが、そんないい加減なことでいいのですか。そんないい加減なことが通用するのですか。管理者情報やアンケートなしに、即刻契約解除を進めてください。その方法を即刻ご連絡ください。
このメールに対しては、GMOからは未だ回答はありません。
さらにその上、大変ショックな事実が判明しました。ドメイン管理の国際機関であるICANNのwhois情報には、ashi-jp.comが登録されていないことが分かったからです。前号にも書いておりますが、公開時には、PCでICANNのwhois情報を検索しようとしたところ、フリーズしたり画面が消えたりして検索できませんでした。が、ふと、別の端末で検索することに思い至り、検索したところ「no results」と出ました。検索結果なし、つまり登録されていないということです。
前回のGMOとのwhois情報をめぐる騒動の時もICANNのwhois情報を確認しましたが、この時は中身はないながらもashi-jp.comというドメインそのものは存在していました。しかし今現在は、ドメインそのものもICANNから消えています。大変なショックを受けています。そこで、この件に関する、以下のような疑問をGMOに送りました。
冒頭にも書きましたように黄色ラインは、事実と異なっているとのことですので、以下の引用メールの後に詳細な説明を掲載しています。7/7
ICANN情報について 2020/07/05 (日) 12:25 GMO CLOUD ServiceCenter御中 お世話になります。 先ほど契約解除のお願いメールをお送らせていただきましたが、たった今、重大な事実を確認いたしました。 Whois情報をめぐる御社との長い交渉が続いていた今年の1月から2月にかけて、ICANNのwhois検索ではashi-jp.comというドメインそのものはともかくも登録されていましたが、必要な情報がほとんど記載されていないという重大欠陥がありました。 今回、ドメイン契約解除に際して、改めてICANNでドメイン検索したところ、なんと、「no results」=検索結果なしとの表示が出ました。これは、どういうことなのでしょうか。御社はドメイン管理会社として、ashi-jp.comドメイン情報をICANNに登録する義務があるのではありませんか。なぜ、ICANNに登録されていないのか、ご回答ください。登録しているのであれば、その証拠をお示しください。 解約に際して移管前に、移管先のドメイン管理者情報を登録者に書かせるという異様な要求をするのも、ドメイン管理で不正を行なっていることと関係しているのではありませんか。至急、お答えください。そしてこんな異様な要求をせずに、即刻契約解除に応じなさい!
この質問にも未だ回答はありません。
冒頭に書きましたように、昨日夕方、GMOから回答がありました。その趣旨も冒頭にてご紹介しましたので、非常に長文になりますが、GMOへの回答及び質問メールを以下に引用いたします。(7/7)
RE: ICANN情報について 2020/07/07 (火) 10:09 GMO御中 ご回答いただき、ありがとうございます。 確かに、先ほどICANN Lookupを確認したところ、ashi-jp.comというドメイン名は出てきました。5日のお昼頃、わたしがICANN Lookupで検索したところ「no results」と表示されましたので、びっくりして御社にメールを差し上げた次第です(送信: 2020/07/05 12:24)。 御社からいただいたご回答への返信を兼ねて、以下、6点につき、お尋ねいたします。 (1) 確かにドメイン名は出てきましたが、登録者であるわたしに関する情報は一文字たりとも記載されていません。登録者情報の記載はICANN規定で義務づけられていますよね。なぜ記載していないのですか。国内向けのwhois情報に記載している登録者情報をなぜICANNLookupにも登録していないのですか。ICANNLookupではドメインの登録者(所有者)は不明扱いではありませんか。 わたしはkasuri-ikat.com(さくらインターネット管理)という独自ドメインも持っていますが、両者を比較すると御社のドメイン管理がいかに杜撰か、一目瞭然ですよ。 両者のICANNLookup情報を比較したPDFを添付しておりますが、両者の違いを比較するために、以下に引用します。メールへの転載ではTEXT化しております。 <<ICANN Lookup情報>> <kasuri-ikat.com> Domain Information • Name: KASURI-IKAT.COM • Registry Domain ID: 2374416295_DOMAIN_COM-VRSN • Domain Status: active • Nameservers: NS1.DNS.NE.JP NS2.DNS.NE.JP Dates • Registry Expiration: 2021-03-29 13:30:13 UTC • Created: 2019-03-29 13:30:13 UTC Contact Information Registrant: • Name: Hisamoto Yoshiko • Email: ashi@gold.ocn.ne.jp • Mailing Address: GranepiNagaokadai202,2-14-16,minamiku, Fukuoka, Fukuoka, 815-0075 Technical: • Name: SAKURA Internet Inc. • Email: nic-staff@sakura.ad.jp • Mailing Address: 35F,4-20,ofukacho,kitaku, Osaka, Osaka, 530-0011 Administrative: • Name: SAKURA Internet Inc. • Email: nic-staff@sakura.ad.jp • Mailing Address: 35F,4-20,ofukacho,kitaku, Osaka, Osaka, 530-0011 Registrar Information • Name: Japan Registry Services Co.,Ltd.(JPRS) • IANA ID: 1485 DNSSEC Information • Delegation Signed: Unsigned Authoritative Servers • Registry Server URL: https://rdap.verisign.com/com/v1/domain/kasuri-ikat.com • Last updated from Registry RDAP DB: 2020-07-06 18:31:17 UTC • Registrar Server URL: https://rdap.gtld.jprs.jp/rdap/domain/KASURI-IKAT.COM • Last updated from Registrar RDAP DB: 2020-07-06 20:07:32 UTC Raw Registry RDAP Response (注・詳細はリンク内にあり) Raw Registrar RDAP Response(注・詳細はリンク内にあり) <ashi-jp.com> Domain Information • Name: ASHI-JP.COM • Registry Domain ID: 1894131591_DOMAIN_COM-VRSN • Domain Status: clientTransferProhibited • Nameservers: NS1.XSERVER.JP NS2.XSERVER.JP NS3.XSERVER.JP NS4.XSERVER.JP NS5.XSERVER.JP Dates • Registry Expiration: 2021-01-05 03:01:18 UTC • Created: 2015-01-05 03:01:18 UTC Registrar Information • Name: GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com • IANA ID: 49 • Abuse Contact Email: abuse@gmo.jp • Abuse Contact Phone: tel:+81.337709199 DNSSEC Information • Delegation Signed: Unsigned Authoritative Servers • Registry Server URL: https://rdap.verisign.com/com/v1/domain/ashi-jp.com • Last updated from Registry RDAP DB: 2020-07-06 18:31:17 UTC • Registrar Server URL: https://rdap.gmo-onamae.com/rdap/v1/domain/ASHI-JP.COM Raw Registry RDAP Response ・・・・・・・kasuri_ashiのICANN情報比較終わり・・・・・・・・・ (1)まず最大の違いは登録者情報が記載されていないことです。なぜ登録者情報を掲載していないのか説明してください。登録者であるわたしにとっては、これでは「no results」と大して違わないではありませんか。 (2) また、kasuri-ikat.comには、「Raw Registry RDAP Response 」と「Raw Registrar RDAP Response」が掲載されていますが、ashi-jp.comには「Raw Registrar RDAP Response」が掲載されていないのはなぜですか。これは御社の上位機関であるRegistryでは把握できない、登録者であるわたしの情報を御社がICANNに登録していないことを意味するのではありませんか。なぜICANNにわたしの情報を掲載していなのか、その理由を明確にお答えください。kasuri-ikat.comの「Raw Registrar RDAP Response」を開くと、登録者であるわたしの個人情報が記載されています。この「Raw Registrar RDAP Response」に情報を送らないと、ICANNLookupには当然のことながら情報が反映されない(記載されない)はずです。御社はなぜ、登録者の情報をICANNLookupに送らないのですか。 Registryとは上位機関であるVersignのことであり、RegistrarとはRegistryから業務を委託されている御社のことですよね。 (3) kasuri-ikat.comでは、Domain Status: activeとなっていますが、ashi-jp.comでは、Domain Status: clientTransferProhibitedとなっています。「ICANNの規定では、登録者の事前の同意なくレジストラがこのステータスを設定してはならない旨の規定が明記され」ているにもかかわらず、なぜ登録者である私の了解も得ずに、ドメイン移管をブロックする「clientTransferProhibited」にしているのですか。その理由を明確にお答えいただきたい。 また、「clientTransferProhibited」は登録者が解除を要求すれば解除されるとICANNの規定にありますが、なぜ登録者であるわたしが何度も何度も解除を申し入れているにもかかわらず、解除に応じないのか。その理由を明確にお答えください。 契約解除で面倒な手続きが必要なのは、御社がわたしに無断で設定した「clientTransferProhibited」が影響しているのではないですか。まずこのブロックを解除せよと求めます。御社はこの要求を拒否することはできないのですよ。 (4)通常は登録者のwhois情報は」登録者本人がいつでも自由に記入、変更できますが御社ではその仕組みがなく、自分でwhoisの登録者情報を変更することができません。御社に依頼して変更せざるをえないのですが、whois情報に登録者であるわたしの情報を記載するように何度も何度も求めても、なかなか応じてもらえませんでした。今年の1月から2月にかけてのことです。散々交渉してやっと国内向けのwhois情報には、登録者であるわたしの情報が公開されたという事件もありました。御社ではなぜ、登録者自身がwhois情報を変更する仕組みがないのですか。 (5)御社の子会社であるお名前.comでは、「ashi-jp.com」を使ったドメインを多数販売していましたが、「ashi-jp.com」はわたしの創作ドメインですよ。それを勝手に使って商売していいのですか。 以上が、御社の不正の数々です。御社との交渉でわたしはどれほど無駄に時間と労力を費やしたか。御社と関わりを持ったことはわが身一生の不覚だと悔やんでいます。契約解除時に求められるアンケートには、GMOを他者には薦めたくないと答えました。心底からそう思っています。 以下、さらに質問を続けます。 (6)契約解除書類の管理者情報入力欄に「管理者パスワード(必須)」を記入する欄がありますが、これはお名前.comのパスワードを入力するとのこと。GMOとのドメイン契約解除で、なぜわざわざお名前.comからパスワードを取得する必要があるのですか。それならばなぜ「管理者パスワード(必須)」と書かずに「お名前.comのパスワード」と明記しないのですか。パスワード以外は移管先「管理者」の情報を記載することになっているのに、同じ「管理者」という名称でお名前.comのパスワード」を記載させるとは、混乱するだけではないですか。なぜこんなに手間暇かけさせるのですか。契約解除を阻止しようとの魂胆だとしか思えませんよ。お名前.comからパスワードはどおようにしてを入手するのですか。 御社の手続きはすっきりしない。意図的に混乱を招き入れようとしているとしか思えません。もっと明瞭、公正、遵法精神に則て事業を運営しなさい。
上記引用の質問(6)は、以下の管理者情報問題と関連していますので、こちらでも追記いたします。7/7
前号では管理者情報記入ページのPDFを公開しましたが、ちょっと見づらいと思いますので、本号では同ページの一部のコピーを掲載いたします。GMOのページの表丸ごとコピーしたのですが、WPでは文字(TEXT)だけに変換されます。
ドメイン名管理者情報入力 移転先にて指定されている情報がございましたら、その情報をご入力ください。移転先が決まっていない、または移転先にて指定された情報がない場合には、お客さまの任意の情報をご入力ください。 DomainName [ドメイン名] ashi-jp.com 管理者パスワード(必須) 半角英語、数字を組み合わせた8~18文字で入力してください。 管理者パスワード[確認](必須) ■ 管理担当者情報 Name [氏名](必須) FirstName(名) LastName(姓) OrganizationType [種別](必須) 個人 組織 OrganizationName [組織名](必須) GMO CLOUD K.K. ※個人の場合は、個人名もしくは任意の名称をご入力ください。 Country[国](必須) JAPAN PostalCode [郵便番号](必須) 郵便番号検索サイトへ 150-8512 State [都道府県](必須) City [市区](必須) Shibuya-ku StreetAddress1 [番地 町村名](必須) 26-1 Sakuragaoka-cho ※番地、町村名の順で間は「半角スペース」をご入力ください。 StreetAddress2 [建物名等] CERULEANTOWER 10F Phone [電話番号](必須) 03-1234-5678 FAX [FAX番号] 03-1234-5678 Email [Eメールアドレス](必須) abc@example.com ■ 技術担当者情報 管理担当者情報と同一情報を登録 (注・記入欄は上と同) ■ 経理担当者情報 管理担当者情報と同一情報を登録 (注・記入欄は上と同)
これは明らかにwhois情報ですが、この「管理者パスワード」にお名前.comのパスワードを入力させるとは???。
文字だけのテキストデータにすると、「管理者パスワード」と以下の「管理者情報」記入欄とは少し扱いが違うようにも見えますが、WEBサイトでは表組みの枠で完全に一体化したレイアウトになっていますので、「管理者パスワード」の「管理者」と以下の「管理者情報」記入の「管理者」とは全く別物だとは判別できません。意図的に判別できない作りにしているわけです。
当初のわたしのように、よく分からぬままに間違った情報を記入すると、それがashi-jp.comドメインのwhois情報として登録されるはずです。実際には、移管後はXサーバーは自社の情報に書き換えることになるのでしょうが、おそらくこれは、公開することのできない(ICANNには登録できない)、ashi-jp.comドメインの隠された情報(真の情報)をごまかすための工作ではないかと思います。
そういえば、GMOでは、登録者がwhois情報を記入する仕組みがありません。さくらインターネットでもXサーバでも、登録者はいつでも自由にwhois情報を記入することができますが、GMOにはありません。これはわたしに限定されたものではなく、以下の画像のように、GMOのドメイン管理の仕組みとして、登録者が自らwhois情報を記入できる場を設けていないということです。whois情報の記入、変更はGMOが判断して記入するということです。 しかも上図にあるように、登録者情報変更窓口はありますが、この情報がwhois情報に反映される仕組みにはなっていません。わたしはこのことに気付きましたが、whois情報変更にはなかなか応じてもらえず、長い長い交渉の末にやっと書き換えてもらったわけですが、国内では公開されているwhois情報が、ICANNには登録されていないという、衝撃的な事実に遭遇しています。
ashi-jp.comドメインの最新のwhois情報(PDF)もご紹介します。長いですが、日付の入るPDFを掲載します。ashi-ip.com_whois-20-7-6
GMOは何という会社なのでしょう。この問題が解決しなければ、次に進めません。