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豪雨とオウム

2018-07-13「葦の葉ブログ2nd」より転載

*本日、デザイン(テーマ=テンプレート)を変更いたしました。これほど高機能なレイアウトに拠るブログ、ホームページは、無限に広いWEB上にも他に例はないのではないでしょうか。すばしい!!!の一言です。しかも無料!!! 作者とWordPressに感謝を込めて、一言ご報告いたします。(7/15)*

前回ブログを更新した7月6日金曜日に、オウム真理教の麻原彰晃と幹部6人の死刑が執行されましたが、このニュースには心底驚愕いたしました。ちょうど一週間前の金曜日に、虐待死と疑似テロリズムを公開しましたが、イスラム原理主義者も真っ青になりそうな、オウム真理教による真正のテロリズム、大量虐殺テロが突如せり出し、わたしが提起した「疑似テロリズム」問題を一気に蹴散らす事態が出現したからです。しかも、気象庁が「これまで経験したことのない」と切迫感をもって訴えていた、超異常豪雨が西日本一帯を襲いつづけました。しかしオウム7人の死刑執行ニュースは、超豪雨報道を蹴散らす結果になってしまいました。

わたしは、WordPressの特異性を公開したものの、この異常な事態を眼前にして、こんな暢気な記事を公開していていいのだろうかとしばらく悩んでいましたが、WordPressに変更したことで生じている、ページ表示の不具合などについての説明なしにブログを更新することはできませんので、「豪雨とオウム」については次回、つまり今回、取り上げることにした次第です。

「豪雨とオウム」の異常性は、豪雨、オウムそれぞれが内包する異常性と、この両者が同時期に日本列島及び日本社会を急襲したことはとても偶然だとは思えず、何かの企みによるものではないかとの疑惑を惹起させる点にあります。教祖の麻原彰晃のみならず、幹部6人を含めた7人に対して、一気に死刑を執行したのは余りにも異例。死刑執行を受け、コメントを公開した麻原彰晃の四女も、この点に関して以下のような疑問を呈しています。(代理人弁護士である滝本太郎氏のブログに公開されていた、四女の麻原聡香氏のコメントをHUFF POSTが紹介したもの。なお四女は、教団と決別するとともに、両親とも絶縁。)

「執行はされるべきものでしたが、ただひとつとても残念に思うのはかつての弟子であった元幹部まで6人も執行されたことです。宗教的な理由においても、責任の重さにおいても、今日の執行は教祖一人でないといけなかったと思います。洗脳されて事件に関与してしまった元幹部の執行の是非はもっと議論され熟慮のうえでないと社会に課題を残してしまうのではないかと心配です。」

オウム事件を取材し続けてきた江川紹子氏も、オウム裁判の実態をも踏まえつつ、7人に対して一気に死刑執行したことへの疑問を提示しています。オウム事件死刑執行、その正当性と今後の課題を考える

オウム事件の被害者やその遺族の方々にとっては、死刑が確定したもののその執行が無限延期状態にあることにはむしろ納得できず、一日も早い死刑執行を望んでおられたかと思われますが、なぜこの日に、一気に7人もの死刑が執行されたのか、この疑問は消しがたく残ります。時期については、天皇の退位時期を踏まえたものだとの指摘には誰もが納得せざるをえないようですが、気象庁が、「これまで経験したことのない」超異常豪雨の襲来を訴えている緊急事態下で、なぜ一気に7人もの死刑が執行されたのか。この疑問はさらに強くなるばかりです。

ここで思い出されるのが、世界を震撼させた、オウムの地下鉄サリン事件が発生した時期についてです。この事件は1995年3月20日に発生しました。同年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から約2ヵ月後のことでした。この地震は専門家の誰もが想定していなかった場所で発生しただけではなく、その規模と被害の大きさもからも、様々な議論を惹起させずにはいなかった地震でした。当時は、専門家の間からも人工地震を疑う声が出始めていましたが、そうした疑惑を押し潰すかのようなタイミングでサリン事件が発生し、日本中の関心が恐怖を抱きつつ、一気にサリン事件とオウム真理教へと向かい、阪神・淡路大震災は一気に後景に退いてしまいました。

今回の7人の死刑は、超異常豪雨の初動対応を送らせるタイミングで執行されたのは紛れもない事実ですが、それを意図して死刑執行が決定され、執行されたのかどうかまでは、今ここで即断することはできません。ただ明らかなことは、オウムをめぐる事件には余りにも謎が多すぎることです。しかもこれらの謎を解明することを妨害するような動きが、警察も含めた公的な機関にまで及んでいるのではないかとの疑惑すら抱かせられる状況がつづいています。

麻原彰晃の控訴審は、弁護側が期限内に控訴趣意書を提出しなかったことを理由に控訴が棄却され、一審で裁判が終結するという異常な幕切れになったことも、事件の真相を隠蔽する結果になっています。これほどの前代未聞の重大犯罪の裁判が控訴審なしで、一審の裁判だけで結審するということ自体、超異常な成り行きです。弁護側ないしは裁判所が、それぞれのやり方で事件の真相を隠蔽しようとした結果ではないかとさえ思います。それ以外に、この超異常な裁判の結末の理由はありうるでしょうか。日本の司法制度そのものへの、恐ろしい疑惑を抱かせる事態です。

今回死刑になった6人の幹部の中でも、中川死刑囚は控訴申請中であったそうですし、井上死刑囚も初めて控訴を請求していたという。その渦中での突然の死刑執行です。死刑後、6人のうちの何人かの、支援者等と交わした手紙の一部が新聞で紹介されていましたが、死後に明らかにされても、それ以上のことを彼らから聞くことはできないわけです。彼らの死刑が先延ばしされていたならば、あるいは控訴審が開かれていたならば、裁判を通して事件の真相、あるいはオウム教団の実態が明らかにされていたはずですが、今回の唐突な前代未聞の大量死刑執行により、その可能性はほぼ消滅させられました。

弁護士でもあるらしい上川法相は、こうしたオウム裁判をめぐる不可解な疑惑を知らないはずはないはずですが、上川法相も当然のことながら、真相隠蔽に荷担して死刑執行に署名したのでしょう。

しかしさらに問題なのは、なぜこの日だったのか、ということです。死刑前日にはすでに、広島や岡山を中心にした西日本一帯が、史上例のない超異常豪雨に襲われ、家がなぎ倒され、至るの川が決壊し、大地が抉り取られるという大災害被害が発生していました。オウム死刑囚の初の死刑執行、しかも一挙7人もの死刑です。死刑を執行すれば、災害被害から人々の目をそらせ、救助活動にも何らかの悪影響を与えることになるであろうことは、十分に予想されたはずです。しかしあえて死刑は執行され、災害から日本中の目をそらし、人命救助への初動対応にも遅れを生じさせました。これが偶然の一致だといえるのでしょうか。

このオウム7人の死刑は、その直前に発覚した、東京医大に息子を裏口入学させる見返りに便宜を図ったという、文科省局長による前代未聞の汚職事件をも一気に隠蔽する効果も発揮しています。日本の恥という以外に表現のしようのない、こんな質の悪すぎる官僚を生み出したのは、官邸主導の人事制度の産物であるのは明らかです。わたしは文科大臣の責任よりも、官邸そのものの責任が問われるべき事態だと思っていましたが、オウム7人の死刑執行大事件の勃発により、一気に官僚汚職事件は国民の前からは消されてしまいました。ただ官僚が絡む東京医大の裏口入学汚職は、今回が初めてではなく、何年も前から続いていたことが今朝の読売新聞に出ていましたので、今回の汚職事件だけを隠蔽することは余り意味はなさそうです。となると、7人の死刑は超異常豪雨との絡みだということになりますが、ここで再び地下鉄サリン事件発生当時に戻ります。

麻原彰晃の最側近でオウムの科学技術省のトップでもあった村井秀夫が、1995年4月23日に殺害されるという事件が発生しました。村井は殺害される直前に故筑紫哲也氏の報道番組に出演していました。わたしは当時この番組は見ていませんでしたが、WEBに残されていた番組録画、村井国夫、筑紫哲也のTVに出演(リンク先の下方に録画あり。)を見て驚愕しております。

この番組の中で村井は、筑紫氏の質問に答える形で、阪神・淡路大震災は人工地震であるとはっきりと明言していたからです。筑紫氏が全く臆することなく、気象兵器や人工地震を堂々と話題にしていたことにはただただ驚くばかりです。今現在の日本では、公の場で気象兵器や人工地震を話題にする人はほぼ皆無です。名もなき人々がネットで話題にする以外、目にする機会はありません。

当然のことながら、今回の西日本豪雨も含めて、近年日本で頻発する超異常豪雨や地震が人工的なものだと指摘する声は、どこからも聞こえてきません。しかし今期の豪雨だけを見ても、とても自然では起こりえない不可解さに満ちています。

7月初め、西日本豪雨の直前、朝鮮半島付近に梅雨前線が停滞しているとの天気予報がNHKラジオで繰り返し放送されていました。わたしはてっきり、韓国も大雨なのだろうと思い、被害はどの程度なのかWebで検索したところ、韓国は雨どころか乾燥した大気に覆われているとの日本の天気解説を目にし、ビックリ仰天しました。同じ頃、対馬は50年に一度という豪雨に襲われています。50年に一度というのは気象庁が使う一種のレトリックのようなもので、実際には史上初とほぼ同義だと解釈しても間違いはないはずです。しかし対馬と至近距離にある韓国は雨どころか、乾燥していたわけです。

余りにも不可解なので、ここ数ヶ月の韓国の天気を調べたところ、ソウルの6月の天気 ソウルの7月の天気 釜山の6月の天気釜山の7月の天気 (これらの天気観測は、アメリカのAcc Weatherという天気情報会社の観測によるものです。)をご覧になれば分かるように、韓国では月に一回、70ミリから80ミリ前後の雨が降るのが最多雨量になっています。朝鮮半島に梅雨前線が停滞しても韓国には豪雨どころか、雨もほとんど降らず、朝鮮半島に停滞して溜め込んだ雨は全て日本列島にぶち込まれているわけです。

今回の西日本豪雨では、九州各県は635ミリから少ないところでも350ミリ、西日本各地は、500ミリ前後、岐阜県では1161ミリを記録しています。九州では、昨年の九州北部豪雨の最大被害地である筑後地方が、再び635.5ミリの豪雨に襲われています。これらの不可解きわまりない異常豪雨は、地球温暖化によるものだとの単純な説明で許されるのでしょうか。

オウム7人の死刑執行は、西日本豪雨対策の初動に悪影響を与えた後は、豪雨被害の余りの甚大さゆえ、逆にオウム被害を隠蔽する効果をもたらしています。豪雨襲来の日を狙った日時の設定は、この後半の隠蔽効果を狙ったものであったのではないか。オウム事件の不可解さを知るにつけ、こちらの疑惑がより膨張し始めています。

 

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